名南将棋大会ブログ 名古屋

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大山将棋研究(758);中飛車に居飛車穴熊(佐伯昌優);追記あり

2018-01-08 | 大山将棋研究
今日の棋譜20180108
昭和58年12月、佐伯昌優先生と第32期王座戦です。

大山先生の中飛車に佐伯先生は居飛車穴熊です。

中飛車の場合はほとんど44歩と突いて43金の形になります。4枚穴熊にはならないので、大山先生は対応しやすいとみているのではないかと思います。

中央の歩を交換して謝ってもらえれば得をしているのでしょう。ここに歩を打たないで52飛~54銀と反攻されるのが難物なのですが。

佐伯先生は角を引いてから7筋の歩を交換します。

大山先生は先手番だし、金を出て手を作りに行きました。

佐伯先生は3筋を狙います。こうなってみると76金がそっぽに見えますね。

45歩と突かれてどうするか。45同桂42銀には53歩が利きます。45同桂62銀65歩同歩63歩同銀65金、などと攻めたくなるのですが。

大山先生は歩で取って受けました。46歩同銀36飛というのは嫌な感じです。47銀でも金でも

結局は飛を切られます。この時に金ならば36歩に備えているので47金の方でした。

桂頭は守りにくくてどうするのでしょうか。

大山先生は放置して82飛から桂を取りました。

取った桂で角を攻めようと。

桂を取られてももう一度。

だけど15角と捨てられて、銀を打ちこまれ、受かっていないのですが。

受けは最低限にして、角を打って攻めました。

角を切って銀を打ちこみます。

反撃の37歩成を取らなかったので、36銀とか38銀とか36角とか、詰めろをかけられたら負けだと思いますが。取っても後手から詰めろは続きそうで、もともと悪かったのだろうというところです。すが後手玉は詰めろ。ここで47角が好手で(後で変化を追記しました)後手の勝ち筋か。詰めろ逃れで銀をもらえば詰めろになります。

佐伯先生は優勢を意識したか、手堅く詰めろに気が付いて31歩と守たのですが、13歩。これは詰めろです。佐伯先生は香取りに応じられず

33で清算しました。

後手玉に詰めろが続いて、逆転したようです。

駒を使ってもらえば、と金2枚だけなので受けはあります。

さらに守られたら駒を取りに行き

ここで竜を切って

24桂打ちの筋で詰めろが続きます。

投了図。

投了図を見るとわかりやすいですが、69飛はともかく、76金77角が遊んでいます。飛車を切られて3筋を攻められたところでは受けきれないのでしょう。無理にでも攻めてみたら、終盤で間違えてもらえました。佐伯先生は残念でした。

#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.31 棋譜ファイル ----
手合割:平手  
先手:大山十五世名人
後手:佐伯昌優7段
手数----指手--
1 7六歩(77)
2 8四歩(83)
3 5六歩(57)
4 8五歩(84)
5 7七角(88)
6 5四歩(53)
7 6八銀(79)
8 3四歩(33)
9 6六歩(67)
10 6二銀(71)
11 5八飛(28)
12 4二玉(51)
13 4八玉(59)
14 3二玉(42)
15 3八玉(48)
16 5三銀(62)
17 2八玉(38)
18 5二金(61)
19 3八銀(39)
20 3三角(22)
21 1六歩(17)
22 2二玉(32)
23 6七銀(68)
24 1二香(11)
25 4六歩(47)
26 1一玉(22)
27 4七銀(38)
28 2二銀(31)
29 3八金(49)
30 3一金(41)
31 3六歩(37)
32 4四歩(43)
33 5五歩(56)
34 同 歩(54)
35 同 飛(58)
36 4三金(52)
37 5九飛(55)
38 5四歩打
39 1五歩(16)
40 7四歩(73)
41 3七桂(29)
42 5一角(33)
43 7八金(69)
44 9四歩(93)
45 9六歩(97)
46 7二飛(82)
47 6八角(77)
48 7五歩(74)
49 同 歩(76)
50 同 飛(72)
51 2六歩(27)
52 7二飛(75)
53 7七金(78)
54 6四歩(63)
55 7六金(77)
56 4二角(51)
57 7五歩打
58 5一角(42)
59 7七角(68)
60 3二飛(72)
61 5八銀(67)
62 3五歩(34)
63 同 歩(36)
64 同 飛(32)
65 3六歩打
66 3二飛(35)
67 6九飛(59)
68 4五歩(44)
69 同 歩(46)
70 4六歩打
71 同 銀(47)
72 3六飛(32)
73 4七金(38)
74 2六飛(36)
75 2七歩打
76 4六飛(26)
77 同 金(47)
78 2四角(51)
79 3五歩打
80 3六歩打
81 同 金(46)
82 3四歩打
83 8二飛打
84 3五歩(34)
85 2六金(36)
86 4二銀(53)
87 8一飛成(82)
88 4六歩打
89 3八玉(28)
90 3四金(43)
91 1六桂打
92 3三角(24)
93 2五桂(37)
94 同 金(34)
95 同 金(26)
96 5五桂打
97 3四歩打
98 1五角(33)
99 同 金(25)
100 4七銀打
101 同 銀(58)
102 同 歩成(46)
103 2八玉(38)
104 3六歩(35)
105 2六銀打
106 1四歩(13)
107 2五金(15)
108 4六と(47)
109 4四角打
110 4三歩打
111 2二角成(44)
112 同 金(31)
113 3三銀打
114 3七歩成(36)
115 1八玉(28)
116 3一歩打
117 1三歩打
118 3三銀(42)
119 同 歩成(34)
120 同 金(22)
121 3一龍(81)
122 2二角打
123 1二歩成(13)
124 同 玉(11)
125 1三歩打
126 同 角(22)
127 4二龍(31)
128 2二銀打
129 1四金(25)
130 3一銀打
131 5二龍(42)
132 3六と(46)
133 2九香打
134 2六と(36)
135 同 歩(27)
136 3二歩打
137 3四歩打
138 同 金(33)
139 5四龍(52)
140 4四歩(43)
141 5五龍(54)
142 3五角(13)
143 3八歩打
144 1七歩打
145 同 玉(18)
146 3六と(37)
147 3七歩(38)
148 4六角(35)
149 同 龍(55)
150 同 と(36)
151 3五銀打
152 3三金(34)
153 3四角打
154 同 金(33)
155 同 銀(35)
156 1三銀打
157 2四桂打
158 投了
まで157手で先手の勝ち


追記
ねこさんから、115手目18玉の図で後手玉が詰めろだとご指摘がありました。調べてみます。

この図です。

× 後手36銀だとして

22銀成同玉32金同玉24桂

22玉は32金13玉12桂成以下。よって24同歩に23金同玉21竜22桂35桂13玉14金同玉29玉

という詰み筋がありました。

× また、最後の29玉を避けるために38銀ならば

22銀成同玉33金

33同桂同歩成に同銀は21金13玉14金同玉15歩13玉25桂


2つ前の図から33同桂同歩成に同玉は34歩22玉21金32玉24桂打同歩33歩成

33同玉は24金32玉33歩です。33同銀に31竜23玉22金

と引けば詰んでいます。

この二つの詰み筋がありました。つまり私の記述は間違っておりました。すみません。


△ ならばどうするか。36角なら

詰めろ逃れの詰めろになっています。つまり22銀成同玉33金以下

14金を同角と取れます。

また、22銀成同玉32金以下は

やはり14金同角で詰みません。

先手には37銀

と金を払う手があります。37同と ならば、22銀成同玉33金13玉に68角

と引けるので、26銀が消えていてもなんとかなります。

よって22銀成同玉33金にはやはり同桂で、21金32玉33歩成同玉34歩32玉24桂打同歩33歩成

と細かい手順が続いて、33同玉24金32玉33歩同銀31竜

で詰み。

ということで36角37銀に同と とは取れず69角成

22銀成同玉41竜に38飛

28金合を同飛成同銀31金

という攻防ですが、後手もちか。

さらに追記。ここから42竜でどうかとコメントをもらいました。
42同金72飛には32飛

が最善の受けで、42飛成同飛33金(銀では11玉)同桂同歩成同玉34歩32玉33銀

41玉42銀成同玉72飛52銀33歩成同玉32金

32同玉52飛成42銀24桂打

と追っていけば42銀を取れるので必至がかかって先手の勝ちです。ではこの変化は先手もちなんですね。

なお69角成ではなく25角では32金

くらいで食いついておけば先手の勝ちでしょう。25角が馬ならば、持ち駒によって17銀以下の詰み筋を狙えるのですが。


○ もう一つ有力なのは47角で

これも詰めろ逃れですが、先手玉は詰めろではありません。ただし銀を1枚もらえば29銀で詰みます。
違いは37銀に25角成

馬を作りながら金を取れることです。先手は46銀が仕方なく、69馬

先手玉は詰めろではありませんが、もう一枚銀を渡すと詰むようです。よって後手優勢でしょう。


△ また、31銀打

と受けたら千日手もあるか。というところです。


結局は佐伯先生の31歩が敗着なのですが、36角や47角なら勝っていたのでしょう。でも(多分)秒読みなら詰み筋が読めなくても仕方ないです。指運が悪かったのでしょう。
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4 コメント

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Unknown (ねこ)
2018-01-09 09:32:50
116手目31歩打は22銀成から詰むのでしょうがなかったんじゃないです?
詰みがありました。 (関)
2018-01-09 17:49:21
ねこさんへ コメントありがとうございます。
ご指摘の通り詰みがありました。変化を追記してみました。
追記ありがとうございました (ねこ)
2018-01-09 22:14:10
先ほどは突然ぶしつけなコメントを失礼いたしました。

ねこと申します。大山名人の将棋が好きで、いつもこのサイトで勉強させていただいてます。

116手目△3一歩に変えてA.△3六角は、▲3七銀で①△同とは▲2二銀成、△同玉、▲3三金打、△同桂、▲2一金、△1三玉に▲6八角があるので詰み、ご指摘の②△6九角成、▲2二銀成、△同玉、▲4一龍、△3八飛打、▲2八金打、△同飛成▲同銀、△3一金打の局面は先手玉瞬間安全なので、、▲4二龍、△同金、▲7二飛から何か受けても3三の地点を清算ていって詰めろ詰めろで言って先手勝ちだと思います。戻って116手目B.△4七角は全く見えませんでした。先手困ってるんですかねえ。△2五角成とされるとどうしようもないので、瞬間▲2四桂とか利けばいいのですが条件変わらず△3三銀から清算して先手玉詰んじゃいますね。見えれば後手勝ちなのでしょうが自玉怖いところで詰めろでない手を指すのはかなり難度が高い気がします。本譜は大山マジックといったところでしょうか。穴熊相手にこんな勝ち方ができるのは凄いと思います。
おっしゃるとおり (関)
2018-01-10 17:31:22
ねこさんへ
42竜以下も調べてみました。追記に加えてあります。本文もなおしました。ちょうど手が続くようで先手の勝ちみたいです。
ありがとうございました。
穴熊相手でもというよりも、本譜は76金77角が残ったままなので、これで勝てるのが不思議です。

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