名南将棋大会ブログ 名古屋

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20161228今日の一手(その439): 作戦勝ちを狙う

2016-12-28 | 今日の一手
20161228今日の一手

12月4日の名南将棋大会から、KさんとTさんの対局です。形勢判断と次の一手を考えてください。





一昨日の一手の回答

☆ 形勢判断をします。
金銀の交換でわずかに先手の駒得です。
玉の堅さは後手のほうがやや堅いです。
先手の攻め駒は持ち駒角1枚。
後手の攻め駒は持ち駒角1枚。

総合すれば互角です。

☆ 大局観として
さらに駒得を目指すなら、すぐに取れそうな駒はないので、馬を作ることを考えます。欲張って隙を作らないように注意しておきます。

後手玉よりも堅くできればわかりやすいのですが、7筋の歩が切れていますし、さらに深く囲ってよし、というわけにはいかなさそうです。55に位がありますから、上部に厚く構えるという感じでしょうか。厚くしたところで戦いを起こせば応援が利きやすいので、少なくとも部分的には優位に戦えるはずです。

攻め駒を増やそうとするなら、28飛は24歩と突き捨てれば攻め駒になりますから2枚にはできます。それだけでは足りないので、37の銀や29の桂を前面に出していくという感じです。

具体的には65の金が浮いていますね。現状は両取りなどもないのですが、65の位置で頑張るか、引いて使うか、という選択です。もっと前に出して攻め駒として使うと、守りの薄さが目立ちますから、守備の駒として考えておくほうが良いでしょう。
また、33の銀と37の銀が見合いになっているわけですが、この状態がうまく解消できれば作戦勝ちになります。互いに飛車先の歩の交換を防いでいますが、終盤までこのままでは悪くなりそうです。


○ 実戦は54歩でした。

54同歩に53角41飛64角成

となれば馬ができて駒得です。1歩損をしていますが持ち歩がありますし、54の歩も取り返せるでしょう。これなら先手有利でした。

実戦では54同歩に同金

と元気よく出ていったのはいいのですが、応援の攻め駒がないので玉の薄さが目立ちます。39角38飛65角成に53角

馬を作られても角を合わせられるから悪くないとみたのでしょう。でも飛も馬もひもがついています。46歩42角成同銀28飛47歩成

で、47同金に65馬が気になって、金を逃げてしまって37の銀を取られて先手の敗勢です。
これはまずい手順でしたが、その前の図でも先手が指しにくいと思います。


× 74歩も目につきます。

74同歩なら64角73銀引53角成

で十分すぎます。

74歩に62飛は

77桂74歩43角

22飛に74金でこれも先手が指せそうです。

後手は64歩と打つのでしょう。

64同金には75角(すぐに39角もある)86角同角同歩39飛26飛75角成

と馬を作って後手が有利です。

よって74歩64歩に73歩成同銀引66金

となってこれからなのですが、この1つ後の図と比べてみてください、先手が少し損をしていると思います。疑問手ではないにしろ、使いにくそうな84の銀をうまく使わせてしまった、という失敗です。


△ 66金と引くのは渋い手で

金は引く手に好手ありという感じですね。
74歩には56金39角26飛75角成86角

として馬を消せば悪くはないです。

後手が39角を打たなければ(73銀引に)48銀

から駒の繰り替えです。


△ 77桂は頑張った手で

金にひもを付けています。端が薄くなったので95歩同歩96歩

でしょうか。96同香には63角です。94歩95銀93歩成同香98歩・・・みたいな展開です。


○ 48銀は柔軟な手で


63銀57銀64歩66金72金56金74歩37桂

という図を目指します。狙いは45桂44銀46歩~24歩。

問題は48銀に46歩同歩同飛ですが、47銀

で問題なしです。42飛46歩64歩66金74歩37桂

54歩から馬を作ってもよいのですが、右桂を使うのを優先します。これは先手作戦勝ち。


☆まとめ

後手の5筋が薄く見えるので攻めたくなりますが、54歩同歩同金ではうまくいきません。54歩同歩53角から馬を作れば先手が十分です。飛車にひもがついているので慎重に考えた方が良いですが、この場合は反撃がないので飛車を渡しにくいでしょう。

普通の感覚は65の金を引いて使うもので、後手の39角に気を使いながら56に持っていきます。

48銀と引くのは46歩から交換させるので出現しにくいのですが、この場合は横歩(76や36の歩)を取られることがないですし、84の銀の働きが悪いので、後手からたいした手段がないようです。右の銀桂を使えれば、後手の33銀21桂との差が出てくるので先手が有利になりやすいです。

局面が一段落したら、形勢判断をしましょう。どの要素を向上させたらよいのかという指針になります。それが大局観につながります。
ジャンル:
レトロ
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