名南将棋大会ブログ 名古屋

名南将棋大会告知や結果のほか、
将棋が強くなるための記事を書きます。
まずは将棋上達法則を見てください。

大山将棋研究(388); 三間飛車に左美濃

2017-01-03 | 大山将棋研究
☆ 昨日の復習

先手番大山先生の次の手は?


☆ 今日の棋譜
昭和52年12月、下平幸男先生と第19期王位戦です。下平先生は大山先生よりも1つ下みたいです。引退記事(昭和60年)を読んだ気がするのですが、どういう気風だったかは知りません。


大山先生の三間飛車に下平先生は天守閣美濃です。でも74歩と24歩両方はバランスが悪く

大山先生は動きます。少し前に桐山先生との順位戦がありましたね、同じ展開です。

下平先生は高く受けて(これも同じ)

大山先生も同じ指し方ですが、26歩の味が良いです。

46角と据えて十分。

23銀を見て72歩、72同飛は86歩、53角には65歩です。ということは技ありみたいですね。

62銀には歩を成り捨てて飛車を走り

85飛を見ます。下平先生は32銀とか32金とか指しておきたいのですが、間に合わないので仕方なく86歩から

飛車交換です。

桂馬を先に取りますが、61飛は痛いです。

粘りにいくのですが、銀桂交換でやや駒損、盤上では81桂と67銀の違いがあり、81桂が働くことはなく、67銀は使いやすい、ということで大山先生が有利です。

大山先生は桂を取りに行き

今度は56銀と92香の比較です。やはり大山先生が駒得、長期戦でよいので銀を打ちます。

下平先生は角を追います。

でも角を取る、まではないです。

52香は55角をけん制する意味もあるのですが、大山先生は55桂から63桂成で自然に攻めます。

早いのですが投了図。中押し勝ちです。

振り飛車がうまくさばいた将棋です。
天守閣美濃で4枚美濃を目指すなら74歩は後回し、引き角棒銀なら73銀が先、ということですね。

#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.23 棋譜ファイル ----
手合割:平手  
先手:大山棋聖
後手:下平幸男7段
手数----指手--
1 7六歩(77)
2 3四歩(33)
3 6六歩(67)
4 8四歩(83)
5 7八飛(28)
6 8五歩(84)
7 7七角(88)
8 6二銀(71)
9 6八銀(79)
10 4二玉(51)
11 4八玉(59)
12 3二玉(42)
13 3八玉(48)
14 5四歩(53)
15 5六歩(57)
16 5二金(61)
17 5八金(69)
18 7四歩(73)
19 2八玉(38)
20 1四歩(13)
21 1六歩(17)
22 2四歩(23)
23 6七銀(68)
24 2三玉(32)
25 7五歩(76)
26 同 歩(74)
27 6八角(77)
28 7三銀(62)
29 7五飛(78)
30 7四歩打
31 7六飛(75)
32 6四歩(63)
33 3八銀(39)
34 3二銀(31)
35 2六歩(27)
36 3三角(22)
37 3六歩(37)
38 4四歩(43)
39 2七銀(38)
40 4三金(52)
41 3八金(49)
42 9四歩(93)
43 9六歩(97)
44 2二玉(23)
45 3七桂(29)
46 4二角(33)
47 4六角(68)
48 8四飛(82)
49 7七桂(89)
50 9二香(91)
51 5七角(46)
52 8二飛(84)
53 4八金(58)
54 2三銀(32)
55 7二歩打
56 6二銀(73)
57 7一歩成(72)
58 同 銀(62)
59 7四飛(76)
60 7三歩打
61 7五飛(74)
62 8六歩(85)
63 同 歩(87)
64 同 飛(82)
65 8五飛(75)
66 同 飛(86)
67 同 桂(77)
68 8七飛打
69 7八銀(67)
70 8五飛成(87)
71 6一飛打
72 3二金(41)
73 7一飛成(61)
74 8八龍(85)
75 6七銀(78)
76 5五歩(54)
77 同 歩(56)
78 5一歩打
79 8二歩打
80 9九龍(88)
81 8一歩成(82)
82 7五桂打
83 5六銀(67)
84 6九龍(99)
85 5八銀打
86 7八龍(69)
87 7三龍(71)
88 6五歩(64)
89 5四歩(55)
90 6六歩(65)
91 同 角(57)
92 7六龍(78)
93 5七銀(58)
94 6五歩打
95 8八角(66)
96 7八龍(76)
97 8九歩打
98 5二香打
99 5五桂打
100 3三金(43)
101 6三桂成(55)
102 8九龍(78)
103 5三歩成(54)
104 同 香(52)
105 同 成桂(63)
106 同 角(42)
107 5五角(88)
108 5二歩(51)
109 6四歩打
110 投了
まで109手で先手の勝ち
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20170103今日の一手(その442): 先に受けるほうが手堅い(3)

2017-01-03 | 今日の一手
20170103今日の一手

12月4日の名南将棋大会から、TさんとSさんの対局です。形勢判断と次の一手を考えてください。



一昨日の一手の回答

☆ 形勢判断をします。
金香と銀桂歩歩の交換(後手に持ち歩がないので歩もカウントします)で竜と馬を作りあっています。少しだけ先手の駒得ですが、終盤なので重視しません。
玉の堅さは同程度。
先手の攻め駒は81竜と持ち駒銀銀桂で4枚。ただし81竜の利きをブロックされたところです。
後手の攻め駒は99馬と持ち駒金で2枚。これに62飛や49銀が加わるかどうか。

総合すれば互角です。

終盤の寄せ合いは何手で詰めろになるかを計算したほうが正確です。
後手玉は、64桂~52桂成~62成桂~61竜 くらいは必要で、現状は5手すきくらい。
先手玉は58銀成で詰めろ。65飛も詰めろになるかもしれません。現状は2手すきです。
ですから後手が有利です。

☆ 大局観として
先手玉はすぐに詰めろがかかります。だから受けるほうが良いのですが、まだ後手の攻め駒が4枚には足りませんから受けることはできそうです。こういう時は先に受けて追うほうが手堅いというのが一般則です。受けて2手すきを3手すき以上(にするのが必要条件で、できれば4手すき以上に)する手を考えます。
1手ずつ進めて4手すきと1手すきになってから受けるほうが難しいものなのです。


△ 目に映るのは64桂です。

前に書いた52桂成以下の攻めの意味だけではなくて、65飛を防いでいるので守りの意味もあります。
58銀成は詰めろで、受けるのは69銀くらい。

この時は後手の攻め駒は3枚なので、まだ受けが利くのです。ただし64桂が質駒になっておるということは忘れずに。
69銀成同玉89馬(52金が逃げると77桂)52桂成65飛

89の桂を取られてしまったので受けきりは難しくなったので金を取って寄せあい、飛車を出られて、受けがあるかどうか。
でも素直に66歩で同飛同角同香に31銀

で後手玉が詰みます。

後手は66歩を取れなくて55飛(詰めろ)に57歩

49銀には48金で後手の詰めろが続かず、後手玉は61竜が詰めろなので、これは先手の勝ちのようです。


× 実戦は41銀でしたが

これは詰めろでも何でもないので、後手は手抜いてもよいです。42金右32銀成同金64桂

と進んだのですが、後手に銀を渡してしまいました。64桂が金取りにもなっていないので、先ほどの変化よりはかなり損です。
58銀打88金69金78玉58銀成

と進んで、後手玉はまだまだ詰めろがかからないので、後手は攻めるだけでよく、手数はかかりましたが後手の勝ちです。

途中88金には64飛同歩66桂

とすれば簡単に寄っていましたが。(78銀に69金同銀同銀成同玉88馬で受け無し)


○ 先に58銀成を防ぐほうが手堅いです。59歩

とすれば有力な攻め筋は65飛くらいしかありません。66歩として

とにかく6筋をしっかり守ってしまえばよいです。後手の飛車筋がそれたら61竜で勝てるでしょう。


○ 同様な意味で67銀

でもよいですし(後手が歩切れなので66歩などの工作が利かない)


○ 67銀打でも

よいわけです。また寄せ合いの前段階に戻ったようですが、先手が少しだけ駒得でしたし、91香も拾えるので困りません。


○ もっと良さそうなのは88銀で

馬を消せます。でも98馬に87銀打は58銀成

が詰めろで、馬を取る余裕がなく、(69桂同成銀同玉89馬)失敗。

98馬に87銀と立って

99馬に88銀と打ちます。

これなら58銀成に99銀で逃げ道ができます。


☆ まとめ
寄せ合いになったら何手で詰めろになるか、と数えることが有効だとわかっていただけたでしょうか。
後手の61香が好手で、6筋に壁を作ると後手玉がかなり遠くなり(詰めろがかかりにくくなった)、65飛の時に発射台にもなっています。

後手玉に詰めろがかかりにくいなら受けるしかないのだと判断できます。受けに目が行けば、59歩とか67銀(打)とかは簡単でしょう。少し考えれば88銀も見えるでしょう。

64桂と打つのは攻防なのですが、58銀成が詰めろなので、その先に自信がないときはやらないほうが良いです。先にうけるほうが手堅いものなのです。





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