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引っ越しのたびに蔵書の山に悩む主婦…
最近は二匹の猫の話題ばかりです

あさロス

2016年04月04日 | 映画・DVD・テレビ

「あさが来た」が終わってしまって、なにか空虚な感じがする。
あさロスというやつですなあ…。
大体一日3回は同じ話を観ていて、朝ドラクラスタのツイートを読むのも楽しみだった半年間。
そういえば朝ドラというものを全話通して観たのは、生まれて初めてである。


注:以下、「あさが来た」ネタバレあります。












妾騒動も東京での一幕も、リアルタイムでは少しハラハラしたけど、いい思い出である。

それらの件では、平均的朝ドラ視聴者がわりと厳しい貞操観念を持っていることも実感した。
おふゆちゃんが新次郎に恋心を抱いてからは、彼女が妾になるのではないかと疑われて、
随分ネットで叩かれていたけれど、その可能性がなくなってからは評価急上昇だったよね。
中の人の演技力がみるみる成長していったことも、好印象の理由だけれど。

五代さんに抱きつかれたあさが、一部女性視聴者から妙に嫌悪感を持たれたことも思い出される。
わたしとしては、いいなずけと結婚したために恋愛経験が乏しいあさちゃんが、
尊敬する人生の師である五代さんを心配して引き返してみたら、
相手は絶望のあまり泥酔してるし、男の力で泣きながらすがりつかれるしで、
これは五代さんの落ち度で、あさちゃんにとっては不可抗力でしょ、
自分から身を寄せた訳じゃなく、とっさに投げ飛ばそうと試みているし、
別に一線越えてないし、そもそもこれはドラマだぞ、と思うのだが。
夫と子供のいる身なのだから、男の好意を敏感に察知し事前に回避しなければいけないという人が結構いた。
しかし、あさちゃんのスキルは商売限定で、女子力は皆無という個性なんだがなあ…。
堂々と不倫を描いた「カーネーション」はやはり画期的なドラマだったということを再認識した。

なぜかあさ批判派は、新次郎の過去については責めなかったものである。
新ちゃんは、新撰組のくだりであさに惚れる前は、相当遊んでいた気配がするのに。
かつてはお師匠さんときわどい恋愛遊戯を楽しんでいたし、「なもなも」言ってたし、
自覚的にやってた分、たちが悪いとわたしは思っていた。

そう、初期の新次郎のことは、魅力的だけど夫にはしたくないタイプとして観ていたのである。
(以前も書きましたが、わたしの好みのタイプは今井忠興はんです)
いかにも、あさは新次郎の元でしか才能を開花できなかったかもしれないが、
新次郎も高収入の女しか支えられない夫なのである。
家業が傾きかけても道楽三昧で、金を稼ぐのは嫌いなのに金を使うのは好きというあほぼんで。
(おまけに、不安定な情勢下で店を立て直したばかりだというのに、
先々に何の憂いもなく芝居や着物に大枚を投じてしまう厄介な姑も付属している訳だしw)
ほんにいいなずけ交換が実現していなかったら、加野屋、山王寺屋共に、悲惨なことになっていた。

それが、あさと結婚して月日が経つと共に、それぞれの足りない部分を補い合うようになり…。
サトシとの一件で長年の胸のつかえが取れてからは、成長著しかった新次郎のことを、
ふ~らふ~らしながらも裏からさりげなく、あさと加野屋をサポートするようになって「いいなあ」と思えるようになり…。
後半からは、新あさは絶対!比翼の鳥!という心境に至ったわけだが、
新次郎の死に際にこんなに泣くなんて、自分でも意外だった。
最終回も「今までずっと素敵なおしどり夫婦を見せてくれてありがとう!」と感極まって涙ぐんだ。
まさにいちゃラブ夫婦の惚気に満ちた、時代劇ホームドラマであった。ごちそうさま。

さて、心に穴があいたようだというなら、すぐ次の朝ドラを観たらいいじゃないかと言われそうですが、
個人的には正統派の「昭和の女一代記」にはなかなか食指が伸びないので、
(今までも、ハマってちょこちょこ観ていた朝ドラは、定番外しの作品ばかり)
しばらくしたら「あさが来た」の録画を初めから観直すつもりでおります…。
スピンオフが待ち遠しいです。脇役も萌えが一杯なんだから何作も作ってくれたらいいのにな…。
娘時代の千代と宜のじゃれ合いをもっと観たかったよ。
お菊栄達が和歌山スローライフで熟年夫婦愛を育てるというのも、どうかなあ。



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やっと夫がインフルエンザ回復期に入った頃に、
またしても外部から不可思議な言い分を押し付けられる事態が、次々とありまして。
(客観的に考えると道理に合わないのに、相手側に真っ当な理屈が通じないので、
様々な負担を強いられてもぐっと堪えるという出来事の連続)

わたしの体調のほうがどんどん下り坂になり、インフルエンザは陰性だったものの、
空腹時の胃痛と背中痛が続き、結局病院へ。機能性胃腸症と診断されました。
原因は多分ストレス…。うん、知ってたけどな…。

眼科では、斜視だけど運転免許取りたいと別の治療のついでに相談してみたら、
わたしの場合、視力的には取得できるが運転はあまりお勧めしないと、先生に忠告され…。
(先生よっぽど心配してくださったのか、4、5回、念を押されました)
結構ショックでした…。

まあ、周りから「免許くらい誰でも取れるよ」と勧められること数年、
ついに教習所行こうかと思った矢先だったので、どっぷり落ち込んだのですが、
自分の体感としては以前から「無理じゃないかな」と思っていたので、仕方ないことなんだろうな。
都会に住んでいれば生活に問題はないし、いつかは自動運転の車が普及するだろうし…。
ひょっとしたら、よく物にぶつかることも、人混みでうまく動けないことも、
階段の下りが苦手なことも、立体や距離感が分かりにくい目のせいかもしれないなと思って、
今まで自認していたほどドジでがさつでもないのかもと、自分を慰めているのである。

それにしても、色々心労が積み重なりすぎて、夫もわたしも最近白髪が増えてしまった。
ストレス解消にあれこれ出かけてみたいが、
病院代ですっかり懐が淋しいので、せめて体調だけでも良くなりたいよ。切実に。