わたしたちは、2月11日〜13日にかけて、「歴史・人権スタディーツアー in大阪・京都」を企画し、その2日目に東大阪市にある大阪朝鮮高級学校を訪問しました。学校ではすれ違う生徒の皆さんが明るく挨拶をしてくれるなど皆さんとても暖かく歓迎してくださいました。
初めに副校長先生が在日コリアンと朝鮮学校の来歴をわかりやすくお話して下さいました。朝鮮学校は設立当初から現在まで日本政府からの弾圧を受け、存続の危機に立たされてきましたが、在日コリアンは粘り強い運動のもと、協力して朝鮮学校を守ってきました。副校長先生は少しずつの変化を感じるとともに、まだ依然として運動も小さく、日本社会で在日コリアンの存在の理解が得られていないと感じることも多いそうです。また、朝鮮学校はJR定期問題やチマチョゴリ切り裂き事件、大学入試資格問題などに代表される多くの社会的差別、不合理も体験しています。お話を聞いていて、現在の「無償化」除外問題についても、戦後から変わりのない朝鮮学校に対する日本社会のありようが浮き彫りになり、歴史を通してこの問題を認識することの重要性を感じました。
その後は副校長先生の案内で、一年生の授業をいくつか見学させていただきました。以前に東京の朝鮮高級学校へフィールドワークで行ったときにも感じたことですが、朝鮮学校では生徒と先生が一丸となって授業を作り上げています。理系や文系とさまざまな個性のあるクラスを見学させていただきましたが、どこのクラスでも、先生が問いかければ教室のあちこちから声が上がり、生徒の目線は先生に集中しています。
また、驚いたのは副校長先生が生徒一人一人の特性をしっかりと把握されていることです。生徒さんのお話のなかで、「先生方はずばり家の外での親代わり」との答えがあったことがとても心に響いたのですが、朝鮮学校は生徒と先生の距離がとても近く、互いに信頼し合っている様子が少し見学しただけでもよく伝わってきました。

最後に高校2年生の生徒さん4人のお話を伺いました。4人とも一人一人が私たちの質問に対して一生懸命自分の考えを伝えて下さり、その誠実さにとても感動しました。東京でも大阪でも生徒皆さんが共通して必ず口にすることは、先生を含め周りの支えてくれる人たちに対する感謝の気持ちです。自分と自分を取り巻く周囲の環境について多くのことを考えていて、その上で自分の意見をしっかり持っている様子は、先生がおっしゃっていた「多くの困難を知っているからこそ朝鮮学校の子どもたちは強い」という言葉の裏打ちになっていると感じました。また、「無償化」除外問題についても署名活動など運動に積極的に参加していて、自分たちの意見や想いを聞かせてくれました。その中で印象的だったのは「辛い対応をされることもあるが、日本では支えて下さる方が多くいることを知っているし、とても感謝している。自分たちが動かなければその方たちにも申し訳なくて、運動に参加するようになった」というような意見でした。そもそも「無償化」政策は日本が締結している国際人権規約や子どもの権利条約を根拠に子どもの教育権利を広く保障するために始まったものであるはずです。しかしこのように本来守られるべき対象の子どもたちが援助者に対して申し訳なく思わなくてはならず、傷つきながら社会と対立しなければ日本の同級生と同じ権利をもらえないという状況は非常に不合理であると改めて感じました。
朝鮮学校という自分をありのままに受け入れてくれる環境では、自分に自信を持つことができるなど培われるものが非常に多いはずです。東京でも大阪でもそのことを強く実感するとともに、そんな環境を生徒さんがとても大切にしている様子がよく伝わってきました。しかし一方で、「無償化の話が出たときにこれでやっと両親に少し楽をさせてあげられると思った」という生徒さんの言葉がとても心に残ったように、実際には経済的問題など多くの困難によって朝鮮学校に通えている在日コリアンの子どもたちはほんの一握りです。そういった意味でもこの「無償化」除外問題は重要な意味を持っています。今回のツアー参加者でも、世間での朝鮮学校の閉塞的なイメージとは裏腹にとても暖かく真摯に迎え入れて下さったことに感激した、という意見がありました。そして、生徒さんの様子を見るだけで、学校生活で何を学びとっているのか、朝鮮学校はどんなことを大事にしているのかが見えてきて、「朝鮮学校は教育内容が見えない」、「反日的教育をしている」などの意見は根拠の無い噂に依拠したものであることがわかります。今回のツアーでは、実際に見て学ぶことの大切さを改めて感じることができました。
大阪朝鮮学校の皆さま、お忙しいなか、最初から最後まで細かなお気遣いと貴重な体験を、本当にありがとうございました。
初めに副校長先生が在日コリアンと朝鮮学校の来歴をわかりやすくお話して下さいました。朝鮮学校は設立当初から現在まで日本政府からの弾圧を受け、存続の危機に立たされてきましたが、在日コリアンは粘り強い運動のもと、協力して朝鮮学校を守ってきました。副校長先生は少しずつの変化を感じるとともに、まだ依然として運動も小さく、日本社会で在日コリアンの存在の理解が得られていないと感じることも多いそうです。また、朝鮮学校はJR定期問題やチマチョゴリ切り裂き事件、大学入試資格問題などに代表される多くの社会的差別、不合理も体験しています。お話を聞いていて、現在の「無償化」除外問題についても、戦後から変わりのない朝鮮学校に対する日本社会のありようが浮き彫りになり、歴史を通してこの問題を認識することの重要性を感じました。
その後は副校長先生の案内で、一年生の授業をいくつか見学させていただきました。以前に東京の朝鮮高級学校へフィールドワークで行ったときにも感じたことですが、朝鮮学校では生徒と先生が一丸となって授業を作り上げています。理系や文系とさまざまな個性のあるクラスを見学させていただきましたが、どこのクラスでも、先生が問いかければ教室のあちこちから声が上がり、生徒の目線は先生に集中しています。
また、驚いたのは副校長先生が生徒一人一人の特性をしっかりと把握されていることです。生徒さんのお話のなかで、「先生方はずばり家の外での親代わり」との答えがあったことがとても心に響いたのですが、朝鮮学校は生徒と先生の距離がとても近く、互いに信頼し合っている様子が少し見学しただけでもよく伝わってきました。

最後に高校2年生の生徒さん4人のお話を伺いました。4人とも一人一人が私たちの質問に対して一生懸命自分の考えを伝えて下さり、その誠実さにとても感動しました。東京でも大阪でも生徒皆さんが共通して必ず口にすることは、先生を含め周りの支えてくれる人たちに対する感謝の気持ちです。自分と自分を取り巻く周囲の環境について多くのことを考えていて、その上で自分の意見をしっかり持っている様子は、先生がおっしゃっていた「多くの困難を知っているからこそ朝鮮学校の子どもたちは強い」という言葉の裏打ちになっていると感じました。また、「無償化」除外問題についても署名活動など運動に積極的に参加していて、自分たちの意見や想いを聞かせてくれました。その中で印象的だったのは「辛い対応をされることもあるが、日本では支えて下さる方が多くいることを知っているし、とても感謝している。自分たちが動かなければその方たちにも申し訳なくて、運動に参加するようになった」というような意見でした。そもそも「無償化」政策は日本が締結している国際人権規約や子どもの権利条約を根拠に子どもの教育権利を広く保障するために始まったものであるはずです。しかしこのように本来守られるべき対象の子どもたちが援助者に対して申し訳なく思わなくてはならず、傷つきながら社会と対立しなければ日本の同級生と同じ権利をもらえないという状況は非常に不合理であると改めて感じました。
朝鮮学校という自分をありのままに受け入れてくれる環境では、自分に自信を持つことができるなど培われるものが非常に多いはずです。東京でも大阪でもそのことを強く実感するとともに、そんな環境を生徒さんがとても大切にしている様子がよく伝わってきました。しかし一方で、「無償化の話が出たときにこれでやっと両親に少し楽をさせてあげられると思った」という生徒さんの言葉がとても心に残ったように、実際には経済的問題など多くの困難によって朝鮮学校に通えている在日コリアンの子どもたちはほんの一握りです。そういった意味でもこの「無償化」除外問題は重要な意味を持っています。今回のツアー参加者でも、世間での朝鮮学校の閉塞的なイメージとは裏腹にとても暖かく真摯に迎え入れて下さったことに感激した、という意見がありました。そして、生徒さんの様子を見るだけで、学校生活で何を学びとっているのか、朝鮮学校はどんなことを大事にしているのかが見えてきて、「朝鮮学校は教育内容が見えない」、「反日的教育をしている」などの意見は根拠の無い噂に依拠したものであることがわかります。今回のツアーでは、実際に見て学ぶことの大切さを改めて感じることができました。
大阪朝鮮学校の皆さま、お忙しいなか、最初から最後まで細かなお気遣いと貴重な体験を、本当にありがとうございました。




