脱サラ整体師の午後

日々の生活や施療の中で、発見したこと、気がついたことなどを綴ります。

肌感覚の成せるワザ!?

2017年10月01日 | 日々の施療
先日、桐生祥秀選手が、陸上100メートルで、ついに9秒98という
日本新記録を出しました。
この偉業を陰で支えた一人に、スターター(スタートの合図をする人)を務めた
Fさんの存在があったという話を聞き、私はとても感心しました。

100メートルのレースは、2.0m/秒を超える追い風が吹くと、
公認記録にはなりません。
この時期、レースが行われた福井競技場は、スタート地点から
ゴール方向へ強い風が吹いていたそうです。
ちなみに、前日行われた予選、準決勝は、全て追い風参考記録になってしまったそうです。

長年スターターを務めてきたFさんは、地元の風をよく知っており、
レース前から風のリズムを体に刻んだそうです。

そして風が強く吹いている時に、「位置について」のコール。
           続いて、「用意」    まだ風は止みません。
           そして、「スタートの号砲」この瞬間、風が弱まったそうです!

絶妙なタイミングでのスタートとなり、追い風1.8m/秒という最高の
条件で、歴史に残る公認記録へと導いたのです。
走った本人以外にも、彼の記録を支えている様々な人たちがいるのですね。
そうしたものすべてを味方につけられた時に、記録は生まれるのだと
改めて思いました。

風を読むのも、“肌感覚(触覚)”です。
そして、私たち整体師が、お客様のカラダを読むのも、
手指の触覚です。
カラダの内側を流れているもの(血液、リンパ、自律神経、気など)の流れを
敏感に感じ取ることが、確実に施術の精度を高めてくれます。

ジャンルは違いますが、私たちも“触覚”を使うプロとして、
手指という最高の道具を、日々の臨床の中で、絶えず鍛えていきたいと
思いました ☆
コメント
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