金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

顧問はCommon Senseの略?

2017年07月11日 | うんちく・小ネタ

最近マスコミで、会社の相談役や顧問の役割は何か?ということが議論になっています。

駄洒落的に「顧問は『来(こ)んもん』というて会社にあまり顔を出さない人のことや」なんていう人もいます。

私は駄洒落でいうのであれば、顧問はCommon Senseのコモンの略語ではないか?と思っています。

Commonとは「誰でも知っている」「公共の」という意味で、Common senseとなると「常識」という意味です。

日本で「常識」というと「多くの人が知っているはずの社会的知識」とか「社会的儀礼」という意味ですが、英語のCommon senseは少し違うようです。

英語のCommon senseとは「人生経験から身についた思慮分別に基づく判断力」という意味で使われます。

一つの会社の中の意思決定システムの中でものごとを詰めていくと、時として「その会社の常識」「その業界の常識」に陥り、世の中全体の常識を見失う可能性があります。自社の利益を重んじるあまり、消費者の利益をないがしろにして、後で手痛い批判を受ける場合などです。

「自社のみならず広い社会経験を持つ」顧問がアドバイスをすれば、会社の狭い常識に陥ることが防げたかもしれません。

戦国時代でいえば、今川義元の軍師を務めた太原雪斎や徳川家康のアドバイザーを務め黒衣の宰相と呼ばれた南光坊天海などがCommon senseを持った顧問といえるでしょう。

もっとも判断力を持った顧問を使うには、使う側に器量と顧問の真贋を見分ける能力が必要です。

Common senseを持っている顧問をうまく活用すると会社は道を踏み外すリスクを減らすことができるのですが、経営者が自信を持ち過ぎた場合は「聞き心地の良い」意見をいう顧問を重用し、結局社会の常識を見失うことがあるようです。

鉄鋼王アンドリュー・カーネギーの墓石には「己より優れたものを周りに集めた者、ここに眠る」という主旨の言葉が刻まれているそうですが、この言葉が有名だということは、実践できた人が少ないということなのでしょうね。


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