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シニアは「器」が良い

2017年06月09日 | うんちく・小ネタ

シニアは「器」が良いと思います。ここでいう器とは「一つの役にしかたたない器物」という意味です。

孔子は論語の中で「君子不器」(君子は器ならず)と言いました。これは「君子というものは一つの技能を持つものではなく、広い見識を持つべきものだ」という意味に解釈されています。

孔子がいう君子とは何でしょうか?

私は理想の高級官僚と考えています。現在でいえば、高級官僚や企業の上級管理職に相当します。現代風にいうと孔子は「上級管理職に必要なのは、専門的スキルではなく、幅広い見識や判断力である」といっているのです。

これは正しい。しかし高級官僚や上級管理職も定年を迎えた後、別の組織で働くようになると求められるのは、幅広い見識ではなく、具体的な事案を処理するスキルではないか?と私は考えています。

つまり定年後に働こうと思うシニア層に必要なのは「器」なのです。

現役時代に上級管理職として「不器」を目指した人が再び「器」に戻ることができるかどうか?ということで第二第三の職場で受け入れられるかどうかが決まると思います。もし自分は「不器」を貫くと考えるならば、再就職などせず独立独歩の道を歩む方が良いでしょう。

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1 コメント

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Unknown (Shironeko&Kuroneko)
2017-06-09 22:35:53
「不器」である官僚のために天下りはあるので、彼らは別に「器」になる必要なし。
似たようなことは民間で言えば、「顧問」、子会社への天下りがある。労働組合でも代表や事務局長を経験して組合票で参議院議員などになっている。

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