金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

米株高は円高を吸収してまだ余りあり

2017年09月15日 | 投資

このところ米ドルは他通貨に対して下落を続けている。

米国株に投資している個人投資家にとっても頭を悩ます問題だろう。

私も2年ほど前ドル円為替が120円だった頃に購入した米国株がある。随分ドル高の時に買ったものだが、この投資はちゃんとプラスになっている。買った銘柄ジョンソン&ジョンソンで購入価格は一株@101.35ドルだった。現在同株は@132.45なので30%以上値上がりしている。

一方為替では120.68→110.50なので8.43%の損が出ている。合計では18%の値上がりだ。他に年2%強の配当が出ている。

この一例でみる限り、株高は円高による為替損を吸収してまだ十分余りがあるといえる。ジョンソン&ジョンソンは派手な株ではない。

過去1年に限ってみるとパフォーマンスはS&P500を下回っている。もっとも5年10年という期間で見るとS&P500をかなり上回っているが。

ドル安は米国の輸出競争力を高めるので、海外依存比率の高い米国企業にとっては追い風だ。

従って円高ドル安は日本の投資家にとって、株価でプラス、為替でマイナスという結果をもたらす傾向があると考えてよい。

もっとも世の中は理屈のとおり動かないことも多く、為替でも株価でも負けることもあれば為替でも株価でも勝つことはある。

株価で負ける可能性を減らす方法はインデックス投資をして個別銘柄リスクを減らすことだ。為替で負けるリスクを減らす方法は米ドルのみならずユーロなど他通貨でも投資することだ。

ということになるとグローバルなバランスファンドが良いという当たり前の結論になる。だがそれだけではあまり面白くない。テフロン株と呼ばれるジョンソン&ジョンソンのような株を少し持ってみて、リスクを抑えながら市場を上回るアルファを探す楽しみもあって良いと思う。配当と値上がりのバランスの良い株はある程度長期に持てば為替リスクを吸収すると私は考えている。

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