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アマゾンのホールフーズ買収、世界の小売業を揺さぶる

2017年06月20日 | 投資

先週金曜日に発表されたアマゾンのホールフーズ買収話は月曜日に世界各地の小売業株価に影響を与えた。

オーストラリアでは、ウールワースの株価が3.5%下落し、オランダではアホールド・デレーズの株価が金曜日に10%下落していた。

アホールド・デレーズの売上の2/3は米国だから、アマゾンの食料品小売業への本格進出の影響をもろにうけると判断されたようだ。

日本の小売業の株価の動きをざっと見ると全体的な株高基調の中で堅調な動きが多く、アマゾンの影響は感じられなかった。

しかしこのことはアマゾンが今後日本で食品小売業に進出しないことを意味しないだろう。

アマゾンは日本の小売業売上高で8位に入る大手に成長している。約1年前に日経新聞が発表したデータによると2015年のアマゾンの売上高は9,999億円とほぼ1兆円だった。イオン8兆円やセブン&アイ6兆円に較べるとまだ小さいが、ユニーグループ1兆円に迫る勢いである。

世界ベースで見るとアマゾンの売上高は792億ドル(8.7兆円)で世界第10位。イオン(世界14位)より上位にいる。

アマゾンのホールフーズ買収で幾つかのことが明らかになった。

一つはアマゾンが生鮮食料品市場への進出に本気ということだ。

次に生鮮食料品の販売・配送には、消費者に近い場所に実店舗ネットワークが必要なことで、ホールフーズの460の店舗はその中核となり得るということだ。

第三に株式市場がこの買収を歓迎したことだ。アマゾン株は金曜日・月曜日と上昇を続け、995.17ドルで引けた。順調にいくと再び1,000ドル台を回復しそうである。

アマゾンが次にどの市場で生鮮食料品市場への進出を試みるかは不明だ(経営陣には計画はあるのだろうが)。

イギリスではネットスーパー・オカドOcadoの株価がアマゾンのホールフーズ買収ニュースで11%上昇した。アマゾンがオカドの配送網に興味を持っているのではないか?という憶測が働いたようだ。

一見無風に見える日本の小売業界だが、ある日突然激震が走る可能性はあると私は考えている。

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