さうぽんの拳闘見物日記

ボクシング生観戦、テレビ観戦、ビデオ鑑賞
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拳闘見聞の日々。

強打が決まるか、膠着するか 村田諒太、世界のレベルを問われる大一番

2017-05-12 05:55:03 | 関東ボクシング



ということで有明2デイズも迫ってきて、公開練習ラッシュです。
年末にも似たような状況になるのが通例ですが、それに迫る勢いです。

年末は紅白やダウンタウンがあり、なかなか高視聴率とはいかず、
他局が「惨敗」を食い止めたいがためにボクシング中継をする、という構図のようですが、
今回はそういうこともなく、より多くの目にボクシングが見てもらえる機会になってほしいものですね。

ということで、改めて、試合前の段階で、あれこれと思うところを、とりとめもなく。


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ということで今回の目玉はやはり、村田諒太
報道陣100人、とのことですが、写真見るとなるほど、えらいことになっています。
帝拳ジムって、一度だけ行ったことありますが、あのスペースに100人となると、大変でしょうね。

対するアッサン・エンダムは、フランスではなくて米国、マイアミで調整中
村田の現状について「学習期間」という表現をするところなど、
多分、試合映像もそれなりに見ているんだろうなあ、という印象です。

彼の試合はWOWOWで何度か見ていますが、直近の試合は放送されていなかったような。
とりあえず動画紹介。WBAミドル級暫定戦、アルフォンソ・ブランコとの試合。





分析どうこうという試合ではありません。話が早くて、結構です。

最初、テンプルのあたりに右が入ったのかと見えたのですが、スローで見るとアゴです。
この距離で、このパンチが飛んできて、まともに入ればこういうことになるのでしょう。
破壊力というか、切れ味というか、一打での決め手を持つ選手です。

反面、レミュー戦やクイリン戦における、多数のダウンを喫した事実からは、
一定以上の強打を受けると、耐久力の限界がある、ということも言えます。


大ざっぱな見方かも知れませんが、世界上位の切れるパンチと、打たれ脆さを併せ持つ、というと、
ライト級のヒルベルト・セラノがどうしても思い出されます。

坂本博之に、初回から倒されたが、2回早々に逆襲し、あっという間に坂本の顔面を切り裂いて、
5回に逆転TKO勝ちした一戦は、脆さと切れ味の両方が極端に突出していて、
結果を知った上で映像を見て、それでも思わず身震いしたのを覚えています。
次の畑山隆則戦では、倒される一方で完敗でしたが。


エンダムがセラノほどの脆さを、村田相手に見せるわけではないでしょうが、
村田とすれば坂本や畑山同様、切れるパンチをかいくぐって、プレッシャーをかけて
攻めていくことになるのでしょうから、何を持って攻めるか、でしょうね。

左ジャブを槍衾のように突きまくって、というのは、正直期待薄です。これが出来れば一番ですが。
さりとて、畑山のように、スピード豊かに切り込んでいく、というスタイルでもありません。
結局は右ストレートの強打をいかに決めるか、或いは決まらずとも威圧できるか、なのでしょうが、
そのための布石の部分がどうなのか、ですね。


どちらも、まともに決まれば、一打でKO出来るパンチャーですが、
試合が長引けば、その威力を警戒し合って、或いは警戒させ合って、という展開もありそうです。
その場合は、競った回を攻勢で取れるかどうか、という勝負になるかもしれません。

ただ、ミドル級という階級の持つ重厚さ、しかも世界レベルでの攻防となると、
それは終始、見ている我々も、普段は体験することのない緊迫が続くことでしょう。
そして、村田諒太にとっても、それは同様なのだろうと思います。
その緊迫を、堂々と闘い抜くだけの質を、村田諒太が持っているのかどうかが、遂に問われます。


序盤に好機を得て倒せるか。或いは判定を勝ち取るか。
形はどうあれ、この一戦に勝利出来れば、それは村田諒太のレベルが、世界上位であることの証となるでしょう。
以前も書いたとおり、この試合はその点において、看板がどうであれ、充分に要注目の大一番ですね。


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5 コメント

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Unknown (海藻類)
2017-05-12 23:08:39
記事等でも見ましたがヌジカム選手もこの試合にかける思いは相当なものがあるようですね。
お互い勝てば全てを掴むための道に踏み出せますが負ければ全てを失います。
まさにこれこそボクシングな気がしてなりません。
しかしこう言っては何ですが普段のこの競技のそれとはかけ離れた注目度のようですね(笑)。
中量級(日本的には実質重量級)の本物の戦いが見られるのは本当に楽しみです。
正直自分のような素人には試合展開など予想できませんが日本のボクシング界の未来のため、そして何より村田選手本人のために明確な形での勝利を望みたいところです。
Unknown (R35ファン)
2017-05-12 23:38:48
正直私は同会場で行われる比嘉君とケンシロウ君に興味ありますがやはりミドル級の金メダリストの肩書きは大きいですね。現役の世界王者より知名度ある選手の世界戦、ですが正直村田さんはどうしてもテンポが遅く見えますし、あの必殺の右が当たるのかな、と。よいしょ、とかつぐ様な打ち方が世界に通用するのか、それともまだ見ぬ武器を村田さんが見せてくれるのか、見せてもらいたいです。
コメントありがとうございます。 (さうぽん)
2017-05-14 08:38:19
>海藻類さん

TVのニュースや情報番組などが、TV局の垣根を越えて取り上げている感じでしょうか。帝拳ジムって、確かビルの5階くらいで、そこに100人から人が来たら、エレベーターで出入りするだけでも大騒ぎですね。
ミドル級というクラスは、パワーとテクニックが高い次元で融合する人気クラスで、しかも伝統階級ですから、世界上位の試合を日本で見られる機会は希少ですね。良い形であれば当然、接戦であってもまずは村田の勝利を期待したいですね。

>R35ファンさん

比嘉と拳四朗は、それぞれ魅力ある挑戦者で、故にタイトルマッチとしても次元の高い期待を集めているでしょうが、単独で興行となると、色々厳しい面もありそうです。さいわい、こういう大イベントに組み込まれたのだから、良い試合に期待します。
村田の右強打と、やや不足が見える布石の部分と、良し悪しはっきり見えるこれまでの闘いぶりが、劇的に改善されるとも思えませんが、彼は徐々に進歩しているのも確かで、今回、初の世界上位との対戦で、現状の力がシビアに問われるでしょうね。もし快勝でもしたら、かなりの飛躍、ステップアップだと言って良いでしょう。そういうものが十全に、とは行かずとも、ある程度まで見られたら良し、くらいに思っていますが、はてさて。

Unknown (NB)
2017-05-16 09:59:26
これ負けたら、この相手に世界戦として負けたら今後どうなるんやろう…て事をよく考えています(笑)。
世界戦が付いていなかったら、やっとまともな相手だなと、良いキャリアを積めるなと感じるとこなんですが、要らん事付いてるもんで。
やっと村田の実力が測れるような相手との対戦が世界戦…、不安しか出てきません。

確かに今のミドル級を考えて、真の強豪と戦うつもりならば、名刺の一つは必要だと思いますが、要は実力が無いならば身の危険が及ぶくらいのクラスだと思うのですがね…。
正直日本が誇る金メダリスト村田には、デビッドレミゥーくらいは、圧倒出来るだろうと確信出来るような状況で、世界戦を待ちたかったです。
まぁ、今回でそれを見せてくれるかもですが、日本人がミドル級で戦っていくというのは、普段見ている階級とは全く次元が違うように思えます。
まぁ、頭の良い村田の事ですからわかっているはずですが、そういう所をきっちり形として見せて、日本のボクシングマニア衆を多少なりと安心させて頂けたら嬉しいのですが(笑)。
コメントありがとうございます。 (さうぽん)
2017-05-17 09:26:27
>NBさん

世界から見たら、そっちの勝手、に過ぎないんでしょうが、日本における村田諒太の「商品価値」を大きく左右する一戦ではありますね。仰る通り、これで「世界」とかつけてしまう「やり口」が、金メダリストにふさわしいものなのかどうか。まあ、内実はどうあれ、ミドル級世界上位との対戦は、それだけで大勝負ではありますから、それだけを見ていれば良い、と思いますが。
ボクシングとは心身共に、直截的に傷を負う闘いですが、ミドル級となると技巧と力の両方を高い次元で求められますし、当然「危険」度も高いですね。レミュー級の選手と伍して闘えるか、それはエンダム相手でも同じで、正直これまでの試合ぶりからは測れない部分で、不安です。その答えが否応無しに問われる、今回の試合は世界戦どうという以前に、その部分で要注目、見逃せない分岐点となりましょう。

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