さうぽんの拳闘見物日記

ボクシング生観戦、テレビ観戦、ビデオ鑑賞
その他つれづれなる(そんなたいそうなもんかえ)
拳闘見聞の日々。

当然の再起/タイホだ逮捕だ/こちらも大舞台/盛り上がらず?

2017-06-10 16:41:20 | 話題あれこれ



村田諒太、正式に再起表明

あの判定負けを受けて、複数のTV番組でインタビューやら密着ドキュメントやらが放送されていました。
結果が残念で、どう見ても「不運」「悲運」であったことが、却って村田への注目度を上げた、
そんな印象でもありました。

事がなんであれ、ボクシングが世の広範な注目を集めることは、まずは嬉しいことです。
そして、その注目の中心にあって、村田諒太の言動は、概ねそつがなく、当世風なものに見えました。

あくまで冷静で、知的で、自分について、試合について、客観的に語っていて、
我々が思い描く、エゴイズムやナルシズムを隠しきれないボクサー、ファイターの姿とは、
だいぶ違って見えた、というのが、正直なところです。

しかしその中でも、ところどころに、彼の立場から来るプライドというか、発想の原点が見えたな、という部分もありました。
「一番怖いのは、負けたような試合を勝ちにされること」という発言は、その最たるものでした。

確かに、そういう事例は過去にもけっこうあって、そのたびに世間は、ボクシングというものに冷たい目を向け、
何とも見下げたものだ、という認識を強めていった。これが近年の日本ボクシングの、一面の真実です。

しかし今回、皮肉にも、その真逆のことが起こったが故に、村田諒太は世の注目を集めることになりました。
その悲劇性故に、今後の彼には、これまで以上に多くの声援が集まることでしょう。

そうした状況で、ボクシング界を代表する存在となった村田諒太が、どのような闘いを見せるのか、見せうるのか。
正直、期待よりも、心配の方が若干強めではありますが...。


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その村田絡みというか、WBOミドル級のタイトルマッチを巡って、こんな話が。
暫定王者が逮捕され、王者サンダースがまた試合出来ず。なんとも気の毒な話です。

村田の今後のマッチメイクがどうなるか、という話になると、WBAとは遺恨が出来たから他へ、
いやエンダムへの雪辱戦があって当然だ、WBCやWBOからも「オファー」がある、などなど、
知らない人が読んだら、まるで世界のミドル級シーンが、村田を中心に回っているかのような記事だらけで、
呆れるやらげんなりするやらです。
直近ではWBCでも3位になったそうで、なんだろうな、という感じですが。

色々考えれば、エンダムとの再戦を日本で、というのが基本だろうなとは思います。
試合自体の勝算も、その他諸々の事情にかなうのも、この試合が一番であろうと。

もし、そういう枠から逸脱したレベルの道を、村田諒太が行くのなら、
ボクシングファンとしての、村田への思いは今より強まるかもしれません。
仮にタイトルがかかっていなくても、真に「世界」の中心に近づくための試合に
村田が挑むようなことがあれば、と言い換えてもいいでしょう。

...まあ、たぶんそうはならないだろう、と思いはしますが。


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さて、日本のボクサーが海外で闘う大試合が続きますが、帝里木下の試合も決定
マックジョー・アローヨとのIBFイリミネーションバウトが流れ、
どうなるのかと思っていたら、タイトルへの挑戦権が認められたとのことです。

舞台は豪州、パッキャオvsジェフ・ホーン戦のアンダーに入るとのこと。
パッキャオの試合にしては、メインがカード的に弱いのは事実でしょうが、やはり大舞台ではありましょう。

挑む相手はIBF王者ジェルウィン・アンカハス。
以前、井上尚弥の相手に名前が挙がった際、記事を書きましたが、その後初防衛戦も快勝して、
御大パッキャオと同一興行で闘うとなれば、きっと万全、気合い充分でしょう。

帝里は大柄なサウスポーで、減量苦もあるかも知れませんが、
身体の力、バネには本来、相当なものがあり、相手に合わせず攻め込んでいきたいところです。
ゾラニ・テテ戦では、スパーで切った傷が悪く、序盤を凌ごうとしたらペースを取られてしまい、
挽回できなかった、という悔いがある、という話を聞きました。
結果どうあれ、まずは万全の状態で、悔いなく闘い抜いてもらいたいものです。

で、当然、この試合は、WOWOWの生中継に入るんでしょうね。
「いけず」をせずに、気持ちよく放送してもらいたいものでありますが...(笑)


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こちらもう明日、ではなくて来週日曜日(^^;)
まずはWOWOWオンデマンドにて生中継配信。
イニシャルなしの「世界ライトヘビー級タイトルマッチ」、直接の再戦となります。

しかし、杉浦大介記者の記事によると、どうも盛り上がってないのだとか。

うーん...要因は記事中にも色々書かれてますが、やっぱり前回の試合内容、
というよりも判定の是非が、って話なんでしょうかね。

私は現行の採点基準が、ボクシングファンやマニア以外の、一般のスポーツファンには難しい、
周知が足りず、理解されていない、という現実を認めた上で、ある程度は容認せざるを得ないものだ、
と考えているクチではあります。

前回のウォード勝利の判定については、微妙な感想を持ちましたが、現行の採点ではありうる、と思う反面、
あの程度の「反撃」を評価しない、という見方の方が「一般的」であるのも事実かな、と思います。
デラホーヤvsメイウェザー戦の際、ジョー小泉氏が書いた記事と同様の危惧を抱きもします。

ウォードの人気がどう、という部分は確かにあるでしょうが、
今回の再戦が不人気だというのは、もっと根本的な欠陥、欠落こそが、
その理由であり、原因なのかもしれません。

この再戦を、生中継で見られるのはありがたい、是非見よう、と個人的には思うんですが...。
で、とりあえず、個人的な好みでいくと、コバレフ頑張れ、ですね(^^)



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6 コメント

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Unknown (海藻類)
2017-06-10 18:15:49
さうぽんさん コバレフウォードは明日じゃなくて来週ですよ!
因縁混み混みで楽しみな試合ではありますがまたしてもジャッジは中立国から選ばれないとのことで何とまぁコバレフが気の毒です。
正直言って前回の試合はジャッジのアメリカ人3人が「もうコバレフに1ポイントでも振ったらウォードが勝てないから際どいラウンドは全てウォードに振ってやろう」と考えているのではと邪推してしまう判定で素晴らしかった試合そのものが汚された気が個人的にはしてしまいました。
自分もコバレフを応援ですね。
村田選手に関しては本人が本当にボクシングを愛しているんだなということが節々から伝わってきますね。
世間一般のボクシングのイメージ向上には本当にぴったりの方だなぁと思う反面GGGやカネロとは交わらず本人の意思に反して(?)国内王者の道を進むだろうということを思うと何とも複雑です。
しかしクルツィゼ逮捕は斜め上の展開過ぎて驚きますね。トップランクや帝拳の政治力恐るべし…と陰謀論に走ってしまいたくなるほどです。
コメントありがとうございます。 (さうぽん)
2017-06-10 19:15:16
>海藻類さん

ご指摘ありがとうございました。訂正しました。いよいよボケてきたのでしょうか...(>_<)
前回は、内実が我々の知るところにはならないでしょうが、悪く取りたくもなる判定ではありましたね。今回はコバレフの手による「精算」を期待しますが、ジャッジの傾向が同じようなものならば、またしても...なのでしょうか。
村田は仰るとおり「イメージ向上」の雛形ですね。まあ、実力あっての好イメージなので、文句はないんですが。そこからはみ出した何かがあれば、というのは、あくまで傍目の勝手でしかない、のでしょうけど...。
米国の社会的脅威として、例えばメキシコの麻薬組織などと並び、ロシアや東欧系の犯罪組織というのは、相当大きなものなんだろうな、と漠然と知ってはいても、そこにボクサーが絡む旧態依然というか、いつの時代の話や、と驚くこちらの方が無知なのかも知れませんね。ドーピングの話などでもそうですが、あちらの人々の感性、感覚というか、善悪を飛び越えた思考回路、その前提となるものは、きっと我々の理解を超えたものがあるのでしょう。陰謀論はさすがに...という気がしますが。

Unknown (R35ファン)
2017-06-11 13:13:16
村田さんの試合は今でも村田さんの勝ちを変えようがないと見てるのでこのまま辞めるはずない、とは思ってました。不条理な判定に恨み言や愚痴を述べない姿は立派ですが、ただ試合レベルや本人の実力に対する評価は丸っきりないのはちょっと困るなあ、と。実際村田さんがヌジカム以外の相手に世界レベルで闘えるのか、この二日間の他の出場者はこの後スルーでしたがあれだけ素晴らしい試合した比嘉君や二位を子供扱いした尚弥様の試合と比べてこの試合そこまで取り上げられる程のものなのか、この辺少し考えて欲しいものです。
テイルさんはチャンス到来ですがテテに負けてからさしたる相手とやってないのでどうなのか、と。この階級ではヤファイが石田君とやる様指令出ましたが二人とも身体からして転級した方が良いのかなとも思います。特に石田君は所属ジムがあんな状態だとアウエーに行くかもしれないので、尚更あのカラカラそうな身体でやれるのか、不安になります。
コメントありがとうございます。 (さうぽん)
2017-06-12 18:23:27
>R35ファンさん

試合自体については、今後への自信になったという話のようですが、私は正直、五分五分かやや不足が勝つかな、という印象です。あの試合内容で自信を得て、今後はさらなる強さを見せられる、と期待していいものかどうか...もう今から劇的に何かが変わるとか、それが世界上位に通じるという確信は、傍目には持てないし、そういうものがひしひし伝わってくるような試合でもなかったですね。
スーパーフライは帝里、石田と世界の話ですね。関西勢同士、対戦がないことが異常だ、という風に思う「べき」なんでしょうが、もうそれは言うだけ時間の無駄でもありましょうね。石田は松本亮と同じく、クラス上げた方が良いと思うんですけどね。敵地で勝てるボクシングではないことも含め、色々不安です。なんとか大阪に持ってこようとするんでしょうけどね。TBSがどの程度石田を「買って」いるかにもよるんでしょうが。

Unknown (宇弓)
2017-06-18 15:26:21
とか何とか言ってる間に、
井上のアメリカ進出が本当に決定したそうで。
しかもHBОライブ中継のセミで全世界配信ってあーた・・・・・・
長生きはするもんですじゃのう(号泣

なんか相手がアローヨ兄弟じゃなく番手無のランカーというのはご愛敬ですが(笑、
なんにせよ前にも言ったように、
まず向こうで存在感を示さないと何も始まらないわけで、

ここでこの前の防衛戦のような、ちょっと笑っちゃうような圧勝を、1階級上の選手にやっちゃえば、
クアドラやエストよりも、ロマゴン・シーサケ勝者ととやるのにふさわしいのは誰なの??
って話に向こうで火が付くやもですし。
まずは最初の一歩!!
刻み込んできてほしいもんですが。

・・・井上よ!!
日本ボクシング100年の歴史を、
本場で見せつけたれ!!(燃
コメントありがとうございます。 (さうぽん)
2017-06-18 19:09:57
>宇弓さん

日曜日にそんな発表するのかなと驚いたんですが、海外メディアの発信なんですね。まあ、今回はあちらの試合の話だから、そっちのが確かですが。
相手は映像を少し見た限り、変な選手でもなさそう...っていうか、かっちりしてて、けっこう強そうです。有名どころではないですが。
あちらの試合では、コンディション調整が日本と同じようにいくかどうかが心配ではありますね。計量後、思うように体重を戻す食事が出来るかどうか、とか。それで相手がバンタムから降りてくる選手というのは、気になるところです。期待はもちろん「えー!何それ!」系の快勝、圧勝ですが。そうなってくれれば、その後の展望も明るいでしょうね。
アローヨ兄弟が逃げた(と言ってしまいましょう)のは残念ですが、とりあえず「座間でオレどん」の線が消えたのはようございました(笑)

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