さうぽんの拳闘見物日記

ボクシング生観戦、テレビ観戦、ビデオ鑑賞
その他つれづれなる(そんなたいそうなもんかえ)
拳闘見聞の日々。

勝機を生かせるか/不安も残る大勝負/引退と卒業と夢/「ほっそん」も引退

2017-04-05 17:38:18 | 高山勝成


いっぺんにあれやこれやと発表があったこの週明けですが、
次の日曜にはもう、世界戦があったりと、一気に賑やかな春のボクシング界です。
とりあえず、手当たり次第に触れていきたいと思います。


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ということで9日、日曜は府立でネオマル・セルメーニョvs久保隼戦です。
この試合は観戦予定が立っていません。当日行ければな、と思っていますが。

以前も少し触れましたが、セルメニョの直近三試合、たぶん中国のプロモーターと契約しての試合ですが、
YouTubeで見た感じ、全盛期は残念ながら遠く、ずいぶんスローになったなぁ、という印象。

技巧派のボクサータイプなので、インファイターに距離を詰められるのが苦手な久保には、
基本的には手が合うタイプかな、と。
つまり、久保が苦手なことを積極的にやる相手ではなさそうなので、
あとは力と技を、互いの距離で比べ合う、という展開で、久保がどこまでやれるか、です。

離れた距離での攻防なら、久保の左ストレート、アッパーは一定以上の威力を発揮します。
セルメニョは強打者ではないが、巧さと経験、精度では上か。
予想しろと言われたらセルメニョ有利でしょうが、久保にも勝機はあると見ます。
その勝機を逃さず、生かし、勝利へと繋げる試合運びが出来るかどうか、ですね。

TV放送は関西テレビ(関西ローカル)のみならず、BSフジでも放送あり。
一応、全国で見られます。
あと、中谷正義vsゲーオファー、小西伶弥vs谷口将隆はネット配信されるとのこと。

民放BS放送やネット配信などは、今後もどんどんやってもらいたいですね。有り難いことです。


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5月20日有明、村田と拳四朗に加え、比嘉大吾の世界初挑戦も決定
世界戦は日テレ興行、山中慎介の防衛戦と一緒なのかと思っていたら、早かったですね。
(比嘉の試合についての過去記事はこちら

初防衛戦のファン・エルナンデスに指名挑戦者として挑むわけですが、
以前動画を貼ったエルナンデスの、タイにおけるKO勝ちの快挙は実に見事なものでした。

ナワポーンの馬力に押され気味だったものの、しっかり動いては当て、
左アッパーの好打から一気の攻勢でのストップ勝ち。
ミニマム級時代より、当然ながら身体が出来ていて、安定感があり、攻撃の威力も見えました。

しかし、矛盾するようですが、フライ級でパワーのある相手と対すると、
ちょっと押される傾向も、今後見えてくるかな、という印象でもありました。
問題は比嘉大吾が、そのレベルの攻撃の質量を見せられるか、ですね。

一発の威力のみならず、連打の組み立てに理屈が見え、厚みのある攻撃ボクシングで、
浅いキャリアのうちから韓国やタイでKO勝ちし、日本のリングでもOPBF王座を獲った比嘉ですが、
これまでのレベルにはない足捌きと、左の打ち分けが出来る、世界上位のメキシカン相手に、どこまで迫れるか。

きつくいえば、比嘉のWBCランキング上昇は、対戦相手の質からいえば「嵩上げ」の印象があり、
一年ぶん、3~4試合ぶん早いかな、と思いますが、その試合内容は魅力的で、将来性を感じます。
陣営が、情勢を鑑み、勢いのある内に勝負に出るのも、わかるような気はします。

もし、この一戦を突破すれば、比嘉にとり、大きな飛躍の一戦になることでしょう。
不安も期待も同時にある、比嘉にとっては文字通りの「大勝負」ですね。


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世界戦発表の報と同時に、高山勝成「プロ引退」の表明がありました。

興行日程のみならず、発表やら会見やらもバッティングするのかと、思わず苦笑してしまいますが、
歴戦のキャリアの末、プロ引退、アマチュア、というかオリンピック・ボクシングに転身希望とのこと。

実際やれる話か否かは知らず、いかにも高山らしいな、と思います。
30を越え、やっと高校生くらいには見えるようになってきた幼い風貌とは裏腹に、
その心は、長きに渡って培ってきた攻防一体の、質の高いリズム・ボクシングへの誇りと自信に
満ち溢れていて、それを新たな世界で披露したい、という思いなのでしょう。

私は、彼が彼の望むものを追う、その生き様に、長年に渡って心を惹かれてきました。
最近は残念に思う試合も多かったですが、高校卒業という節目もあり、ここで一区切りつけて、
新たな夢を追うという決断をしたことには、なるほど、と思う部分があります。


しかし、様々な事情はあれど、昨日今日考えて出した結論では無いでしょうから、
それならもう少し早く決断し、表明しても良かったのでは無いかと思いもします。
そうなっていれば、福原辰弥の世界戦に「暫定」の文字がつかずに済んだろうに、とも。

拳四朗の試合キャンセルやら、試合日程の重複もそうですが、傍目が思うのとは別の事情があるにせよ、
物事、もう少し適切な時の配置があればなぁ、と溜息が出る、そんな話が多い昨今ですね。


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この日曜日、もうひとつの引退。
細川貴之のラストファイトが行われます。

六島ジムの興行は、名城信男の試合をお目当てに、何度も足を運んだものです。
当然、細川の試合も、思いの外、数多く見る機会がありました。
体格やパワーで不利な試合も多かったですが、常に彼なりに懸命に闘い、
そのキャラクターも相まって、どこか気になる選手でもありました。

この日は観戦には行けませんが、長年お疲れ様でした、とファンとして伝えたい気持ちです。


かつてトレーナーを務めた藤原俊志さんのブログには、引退を記念?して、
ほっそんギャラリー」とでもいうべき、写真の数々がアップされていました。
勝手にですがご紹介させていただきます。ただただ、愛を感じますね。



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6 コメント

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Unknown (R35ファン)
2017-04-05 21:50:26
久保君が世界挑戦するには、やはりもう少し厳しい相手、国内の上位との試合を見たかった所ですよね。得意の左を外されたら次善の手がちゃんとあるのかな、とか何も試されてない内に決まったので不安はあります。
比嘉君も試されてない面はありますが私は彼の攻撃力、爆発力は何かを起こせると思いますし、今のフライ級は正直つまらんので風穴空けて欲しい気持ちの方が強いので是非勝って欲しいです。
高山さんの発表はかなり残念です。ここ何試合かファンに最後まで戦う姿を見せずがっかりさせているので先は長くないかなとは思ってましたが、せめて防衛戦一回くらいして欲しかったです。言い方悪いけどムシの良い王座決定戦をファンに白けさせる結末でやっておいて、勝ち逃げするのがプロとしての終幕で良いのか、と私は思います。
コメントありがとうございます。 (さうぽん)
2017-04-06 00:24:29
>R35ファンさん

陣営は久保の左一発、その威力に賭けたんだろうな、と思います。懐を取りに来る相手をジャブで突き放せない現状である以上、そういうタイプではなく、年齢もいった王者がいるのを見逃せない、という感じなんでしょう。もし左が外され、得意な距離で打ち負けたら、その先に何か出来ることがあるのか、非常に心配ですが。
比嘉については期待半分不安半分、やや不安が勝ちますかね。しかし現状においても、非常に楽しみな選手であることは確かです。いい目が出れば充分勝てます。もし一方的に勝ったりしたら、改めて脱帽ですが、どうなりますか。
高山の引退については、試合の度に「必ず」切る状態もあり、この決断は必然だと思います。福原辰弥と闘ったとて、技量以前の問題で試合が左右されることでしょう。そういう事態がもう起こらない、ということも含め、良いとは言えずとも、悪いとも言えない終幕ではないかな、と。すっきりしない気持ちではありますが。

Unknown (neo)
2017-04-06 12:05:45
高山選手は、最強かどうかはともかく、世界王者として、比較的ゆるい状況下もあれば驚くほどハードな状況下でも多くの試合を長年戦ってきました。そういうキャリアを今後はアマチュアで活かしていきたいと、彼の前例のない事に挑む、フロンティアスピリッツは、個人的に手放しで賞賛されるべきかなと思います。
特に、アマプロの深い溝に挑む、そういう資格があるのは彼だけだと思っているので、頑張って欲しいです。
コメントありがとうございます。 (さうぽん)
2017-04-06 19:45:29
>neoさん

彼の今後がどう展開するのかは、正直何とも言えないですが、日本でアマチュアと言われるボクシングとて、今はシニアでノーヘッドギアの試合をするわけで、もし出場がかなったとしても「大丈夫なのか」という懸念は消えないですね。彼自身の意欲は、それはそれで尊重しますし、いかにも高山らしいと思いもしますが、現実は厳しいのではないでしょうか。
Unknown (neo)
2017-04-06 23:57:05
自分も、高山選手がアマチュア選手として通用するかというと、厳しいと思っています。仮に全盛期の力があったとしても、そんなに甘いものではないと思っています。階級を無視すれば、やや古い世代でも、川内選手、須佐選手など、そこらの世界王者を吹っ飛ばす技量を持っていると思いますし、ましてやキッズ上がりの若い世代には驚くような強者がいるであろうと思っています。
コメントありがとうございます。 (さうぽん)
2017-04-07 16:52:33
>neoさん

実力的に、日本のアマチュア上位陣との対戦が実現するなら、興味深い、とは言えますが、プロだから圧倒して勝てるかというと、あらゆる面から見てそんなに甘くはないと、同感です。昨年のMVPを獲った堤との対戦など、実現したら会場に行きたいくらいですけど。
しかしそういう実力の話以前に、傷のことがどうしても気にかかります。3ラウンズの間に飛ばして手を出して、という展開になればなおのこと、危険性も増すでしょうね。

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