ずいぶんご無沙汰をしてしまいました。
皆様、お元気でお過ごしでしょうか。まだまだ寒い日がありますが、どうぞお体お大事にお過ごしください。
気になることがありました。
先日、ある人が障害者の人権について、また障害者福祉、障害者虐待防止について、あれこれ話をしている中で、パニックを起こす障害者の話題になった時のことです。
その時のその人の発言―。
「……。そしたらそこでパニックを起こす奴がいたんですよ。こいつはね……」
「!!??」
もうびっくりです。
その人はその話題に至るまでに、障害者権利条約と障害者虐待防止法との関係について語り、そして障害者虐待防止の取り組みについて、人権擁護について熱心に話していたのです。ところがその発言の後も、その言い方に何の注釈も加えず、別の言い方に言い直しもせずに、何のこだわりもためらいもなくそのまま話を続けていきました。
驚きました。びっくりしました。無意識の発言? まさか意識的な発言? そんなことはではないでしょうが……。
障害者の人権について、そして障害者虐待防止について、その人は高い見識を示していたのに、それは形だけのことだったのでしょうか。言葉だけのことだったのでしょうか。私は、一気に重い鉛を飲み込んだ気分になっていきました。
言葉や行動、行為で自己表出する私たち。意識してする自己表出もあれば、無意識にされる自己表出もあります。それは水面下の思いが図らずも出た、ということなのでしょうか。ご本人がどこまでそのことに気がついているかどうかは分かりませんでした。
私たちは日ごろの支援現場で、頻繁に、利用者への声かけ、言葉かけと言っていますが、どんな言葉を、どんな言い方で利用者に話しかけるか、にまでしっかり意識を働かせていなければなりません。
無意識の発言や行動、行為の中に、本音が、本心が、本来の思いが現れます。
そこには「つい言っちゃった」では済まされない、基本的な、根本的な障害者理解に関する問題があると思います。私も心せねばなりません。
「……。そしたらそこでパニックを起こす奴がいたんですよ。こいつはね……」
もう、二度と聞きたくない発言です。
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