突然の訃報

2017年08月13日 | 日記・エッセイ・コラム
 それはあまりに突然に、私のもとに届きました。
「園長、先ほど○○さんの妹さんから、○○さんが亡くなられたと電話がありました」
「えっ? 何? 亡くなった? 誰が? ○○さんがや! えっー!?」
 その時、私は職員からのその知らせに、思わず声を荒げて聞き直していました。

「園長、お早うございます」
「おー、お早う」
「園長、今日も暑いねぇー」
「そうじゃのー、今日も暑うなるでー」
「あのね園長。明日ね、妹たちとお母ちゃんに会いに行って来るけー」
「そうか。お母さんは元気かいのー」
「うん、元気よー」
「返事は、『はい』じゃ」
「はい」
 私は、こんな会話を毎朝のように○○さんと繰り返していました。
 また、ときには
「○○さんは何ぼになったんかいのー」
「園長。女の人に齢を聞いちゃーいけんじゃー」
「おー、そうじゃったの」
「あのね、もうちょっとでわたしゃー70歳ですよ。園長は?」
「わしかー。わしゃー、今、66よ。ほうかぁ、あんたー、はーもうすぐ70になるんか。はー、あんたーお婆さんじゃのー」
「わー、園長はまたそげなこと言うてから。何言いよるんかね。私がお婆さんなら、園長も、はーお爺さんじゃないかね」
「おー、そりゃそうじゃのー」
 そんな冗談を言っては二人で大笑いをしていたのです。
 お父さんを亡くし、お母さんが高齢者の施設に入所され、長く自宅で一人暮らしをしながらさつき園に通って来てくれていた○○さんでした。地域でのお付き合いも当たり前のようにして、皆さんとも仲良く暮らしていました。おしゃべり好きの○○さんはお節介すぎるところがあって、さつき園ではときに他の利用者とトラブルになることもありましたが……。
 外の作業に出るときには、必ずと言っていいほど園長室に顔を出して、
「園長、□□に行ってきます」と告げて行き、作業が終わって園に戻って来たら「園長、ただいま」と報告に来てくれていました。

 亡くなる二日前までは元気にさつき園に通って来ていたのです。とてもじゃないが、その死が信じられません。あまりの突然の死に、一昨日のご葬儀に参列した利用者も職員も、気持ちの整理がつかない面持ちでした。
 もう○○さんとあんな減らず口がたたけないのが、私はさみしい。
 ○○さん、ありがとう。
 ○○さん、さようなら。


 このたび社会福祉法人さつき会のホームページを開設しました。皆様に親しまれるホームページ作りに努力いたしますので、是非、ご意見ご感想をお寄せください。ホームページへのアクセスは下記へお願いいたします。
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 なお、ホームページ内のさつき園のページからこのブログ『園長室』を覗くこともできます。


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