当院では、10月1日からインフルエンザの予防接種をスタートさせました。
そこで、よく質問されることが
「打つ時期が、早すぎませんか?」
「あんまり早いと流行中に、もう抗体が落ちてしまうんじゃないですか?」
という事です。
インフルエンザには、大きく分けてA型とB型があります(さらにA、Bの中にたくさんの株があります。)が、A型は早期に流行し、B型は後で流行してきます。昨年、この地区で12月に流行したインフルエンザは、A香港型でした。
春になって流行するインフルエンザの多くはB型です。
ここで、インフルエンザの怖さは、重症化したときであることを思い出してください。
スペイン風邪や、アジア風邪など多くの死者を出したインフルエンザはA型でした。
A型はB型に比して重症化するものが多いのです。インフルエンザワクチンには、今シーズンに流行すると予想されるA型およびB型のワクチンが混合されて入っています。
が、B型のワクチンはA型に比して、効果が上がりにくいという報告もあります。
ですから、早期に流行する可能性の高いA型に合わせて、早期予防(10月~12月)することが大切です。それでも効果は4~6ヵ月続きます。
ワクチンを受けるとき、1回だけでよいものや、2回、3回と受けるものがありますが、これについてはまた、次の機会に書きたいと思います。