まんてん堂こどもクリニック

仙台市宮城野区新田東3丁目2-7
小児科・アレルギー科
℡:022-782-6260

インフルエンザの予防接種

2006年10月20日 | 予防接種

 当院では、10月1日からインフルエンザの予防接種をスタートさせました。

 そこで、よく質問されることが
「打つ時期が、早すぎませんか?」 
「あんまり早いと流行中に、もう抗体が落ちてしまうんじゃないですか?」
という事です。

インフルエンザには、大きく分けてA型とB型があります(さらにA、Bの中にたくさんの株があります。)が、A型は早期に流行し、B型は後で流行してきます。昨年、この地区で12月に流行したインフルエンザは、A香港型でした。
春になって流行するインフルエンザの多くはB型です。

ここで、インフルエンザの怖さは、重症化したときであることを思い出してください。
スペイン風邪や、アジア風邪など多くの死者を出したインフルエンザはA型でした。

A型はB型に比して重症化するものが多いのです。インフルエンザワクチンには、今シーズンに流行すると予想されるA型およびB型のワクチンが混合されて入っています。
が、B型のワクチンはA型に比して、効果が上がりにくいという報告もあります。
ですから、早期に流行する可能性の高いA型に合わせて、早期予防(10月~12月)することが大切です。それでも効果は4~6ヵ月続きます。

ワクチンを受けるとき、1回だけでよいものや、2回、3回と受けるものがありますが、これについてはまた、次の機会に書きたいと思います。

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りすの聴診器

2006年10月07日 | 院長の休日

 9月3日(日)パシフィコ横浜で日本外来小児科学会の年次集会が開かれました。

  この日、まんてん堂もお休みをいただき、院長が参加しました。今回は、参加型のワークショップで、診察風景を事前にビデオ撮影し皆で、あーだこーだと議論するものです。
タイトルは、
「診療技法をもう一度考えよう(人のふり見て我がふり直せ)」です。
通院されている患者様にも、心当たりのある方がいらっしゃると思います。その節は、撮影に関しては快く御協力をいただきありがとうございました。おかげさまで、貴重な経験に参加することができました。ちなみに、東北6県のなかで、このワークショップにビデオを送った勇者は、院長1人でした。

 さて、この事が、医療機関むけの新聞に掲載されましたので、その一部を御紹介いたします。

『…そのうち8名の小児科医の診察風景が放映されました。一人一人の小児科医の診察風景を見て、その直後に議論。「聴診器にリスのぬいぐるみをつけているけれど、あのリスは表情が悪いので子供が怖がるから、別のぬいぐるみを着けた方がいいのではないか。」… …「昨年から始めたワークショップですが、いままでこんな恐ろしいワークショップがあったでしょうか。テープレコーダーが市場に出て、初めて自分の声を聞いた時のショック。それが、今度は動いている自分の姿を見るだけでなく、診察風景を人目にさらすのですから、穴があったら入りたい気持ちになります。…』

といった具合です。本当に、勇気ある参加だったとおもいます。

先生にも、参加しての感想を伺いました。
 「いやぁ~リスはスタッフからも評判が悪かったから、ひよこに変えたのに、そこは載せてくれないんだものなぁ~。でも、他の先生の診察風景を拝見できてとてもよかったし、自分の姿も客観的に見ることができて、ステップアップのヒントになったような気がするよ。今は、医学生は医療面接の実技が必須になっているけど、私たちの世代は、試行錯誤だから、一生勉強だね。ハハハ…
コメント (2)
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