
これ、先日観た「蝋人形の館」にて、町の映画館で上映されてまして…。
それでなくても怖い雰囲気を、より一層盛り上げてくれた(?)タイトルとして、強く印象に残った映画です。
古い映画ですが、今さら観ました。しかもベティ・デイビスの演技って、実は観るのが”ほぼ”初めて!(名前しかよく知りませんでしたm(__)m)
マドンナの「ヴォーグ」でも歌詞に登場し、どんなに美しい人なんだろうと、ネットでググってみたところ、発見した彼女はまるでお人形のよう…。
←ベティ・デイビス
ベティ・ディビスはただ美しいだけではなく、演技も凄まじくって、本当にアカデミー賞を超えたようなものがありました。古い映画ですが、今見ても全然古さを感じさせない心理劇。下手なホラーよりよっぽど恐かった…
【あらすじ】
古い屋敷に一組の姉妹ブランチ(ジョーン・クロフォード)とジェーン(ベティ・デイビス)が暮らしていた。ジェーンは可愛らしい名子役で一世を風靡したが、成長してからは仕事も無く、美貌のブランチの下で鬱屈した生活を送っていたのだ。
そんなある日、ブランチが事故で半身の自由を失ってしまう。立場の逆転したジェーンは、押え付けられていた鬱憤を、陰湿ないじめで晴らそうとする。やがてブランチは、ジェーンのもとから逃げ出そうとするのだが…。
実際、撮影中も元々30年代にスターの座を争ったライバル同志、互いをコケおろし憎しみあったという逸話が残っている2大女優の共演です。
←左がジョーン、右がベティ
ジョーン・クロフォードは、オスカーにノミネートされたベティを憎み、同じくノミネートされたものの、授賞式には出られなかったアン・バンクロフト(「奇跡の人」)の代理でステージに上がり、まるで自分がもらったかの様にベティに見せ付けて意気揚々と壇上を下りたとか…。す、すさまじいっす\(◎o◎)/!
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この映画の主人公は、はっきり言って二人の老婆です。
かつて子役で大人気だった妹(ベティ)と、のちに映画スターとして大成した姉(ジョーン)。ある”事故”をきっかけに、姉は車椅子生活となり、忘れ去られた二人は一つ屋根の下で一緒に暮らしています。
子役のジェーンを盲目的に愛した両親の姿はなく、妹は姉が女優として築いた財産の庇護のもとでお酒を浴びて暮らす日々…。
ジェーンは姉のブランチに憎しみをぶつけ、近所でも悪評がたっています。
「あの妹は頭がおかしい。姉のブランチ・ハドソンを嫉妬でわざと車で轢いて、家に幽閉している…」
過去の栄光と挫折のトラウマ、そして事故の原因が妹にある、という現実が妹の精神を狂わせ、憎しみの感情が全編を覆っているのです。
近所の主婦がブランチに花束を届けに来ても迷惑顔で、ファンレターは全てゴミ箱行き。ブランチの飼っている鳥を「逃げた」と言ってメインディッシュで出す妹──。
怖いです。“狂気迫る演技”ってのは、このことを言うんでしょうね。
サスペンスというより、ホラーに近いかも…。
ベティ・デイビスの顔(表情)は、正に“ホラー”ですよ!
あの老けたギョロ目の顔にリボンを付けて、子役時代のヒット曲「パパに手紙を」を歌い踊る姿は、滑稽というより完全に恐怖!!
往年の美人女優が老醜さらしてここまでやってしまうってのは感嘆に値するでしょう。
例えば、吉永小百合がここまで(もしも)やったら脱帽ですね(^_^;)
しかし、まぁ当時のワーナーの大大大スターの2人をこのような形で共演させてしまうアルドリッチ監督って凄い…。
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とにかく執拗に障害者の姉をいびりにいびる。もう完全にいじめを通り越して虐待です。その老醜ぶりと、どこか子供じみた”幼稚な”悪魔を見事に演じきるベティ・デイビスの凄まじい事。
ここには愛、という感情が一つも入り込むスキがないように思えます。
姉を演じるジョーン・クロフォードには同情を感じるけれど、通いの家政婦も妹のジェーンには「疑惑の目」を向けるばかり。
そもそも”車椅子”の姉を2階に閉じ込めておくなんて…。
ブランチも、もうこうなったら怪我してでも1階に転がり下りないと死んじゃうよ〜!と
私は観ながらひたすら思っていたわけで 
途中まではありがちに思えた物語でした。このままベティ・デイビスの怪演で押し通すのか?と思っていたら、終盤の逃避行に至って、予想外の”大どんでん返し”!
《以下ネタバレ注意》
本作のポイントは、現在進行形の事件にあるのではなく、数十年前の自動車事故にあったのです。
もっとさかのぼると、”ベイビー・ジェーン”と呼ばれていた少女時代に物語の元凶はありました。
自動車事故の真相、幼い頃の家庭環境…。
ラストで明かされる意外な真実は、一瞬耳を疑うようなものでした。
加害者と思われていたジェーンが被害者に変わる瞬間です。ここから物語は一気にサスペンスから悲劇へ転換していきます。
もちろんジェーンの犯した罪は既に消えるはずもなく、もはやジェーンにはその真相の意味もわからない…。
ジェーンは二つのストロベリーアイスを手にして言います。
「だめよ、これはブランチのものなんだから」
この台詞で、彼女が姉を愛していたことがわかります。
姉を妬み、憎み、その一方で罪悪感に苦しみつつ、間違いなく姉妹として愛していたジェーン…。
単純に憎むことも愛することもできない、同じ女優ゆえ、姉妹ゆえの複雑な感情がこのたったひとつの台詞にこめられていました。
海辺で踊る、すっかり”ベイビー・ジェーン”に戻ってしまった彼女の笑顔はキラキラと輝き、ここでやっと観客は『何がジェーンに起ったのか』を知るのです。
彼女を遠巻きに眺める人々の顔には恐怖と嫌悪、嘲笑と好奇だけ。何がジェーンに起ったのかは、姉のブランチ以外、誰も知らない。
その壮絶で孤独な光景は、胸がしめつけられるようでした。
幼い頃、彼女を取り巻いていた人達。
少女のわがままを許し、”ベイビー・ジェーン”というスターを作り上げた親や大人達にも、その罪は等しく問われるべき、と私は強く感じました。
●1962/米
●監督・製作:ロバート・アルドリッチ
●キャスト:ベティ・デイビス、ジョーン・クロフォード、ヴィクター・ブオノ、アンナ・リー
●原作:ヘンリー・ファレル
●受賞:アカデミー賞(ノミネートのみ:主演女優賞 ベティ・デイヴィス、助演男優賞 ヴィクター・ブオノ、撮影賞(白黒)、録音賞、受賞:衣装デザイン賞)
英国アカデミー賞ノミネート:女優賞(国外)ベティ・デイヴィス、ジョーン・クロフォード
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洋画は老女を主人公にした作品が多いですよね。若さやセクシーさという華がなくても、しっかりした人間ドラマになっているので最後まで目が離せません。
日本で出来るとしたら、誰だろう?
最近、浅丘ルリ子さんが弾けているような気がします。「セクロボ」でも妖しい雰囲気をしっかり出してましたよね?
醜悪な老女ってやれる人はなかなかいないですよね。
WOWOWでまたきっとやると思いますよ!
ホラーは嫌いなんだけど、興味わいてきました♪
見るかもです♪
何年たっても消えないんですよね…。
私は単純に驚いてしまって、監督の思う壺でした
ウン、確かに吉永小百合がこういう演技をしてくれたら本物の女優として尊敬できるかもしれません(エラソウな発言ですね)。
将来的には沢口靖子さんがこんな演技をやってくれそうと期待。
恥ずかしい話ですが、80歳になっても妹弟たちに嫉妬する伯母を思い出しちゃいました・・・。
私も、途中まではありがちな話?と思っていたのに、その後の大ドンデン返しにビックリし、惹きこまれてしまったのを憶えています。
ただ残念なことに詳細を憶えていないんですよ〜。虐めぬいていたベティ・デイビスが実は被害者だったことがわかり、最後に海辺で踊るベティの姿もハッキリ憶えてるんですが・・・。
一緒に映画を観た当時つき合っていた彼に「お前も将来、こうなるんじゃないか」と言われたんですよね。どういう意味だったのか未だに謎で・・・そういう意味でも記憶に残る映画でした。
勝手に思い出に浸ったコメントでごめんなさ〜い。
ですね〜。
小百合さんはずっと美しいままですもんね。
っていうか、大概の女優さんってなんだかんだ言って最後のプライドは守るから、こんな演技はなかなか出来ないだろうな〜と思いました。
>sofianさん。
あのラストは驚きましたよね!
食事の世話をしてたベティが、小鳥とかネズミとか盛り付けてきたあたりはぞっとしましたが、
あの隣人も、マザコンのバイト志願男も、
なんだかやることがいちいち「あと一歩」で…(^_^;)
「お前も将来、こうなるんじゃないか」ってのはすごいですね!
どういう意味なんでしょ?
面白かったですよね、
なんとも鬼気迫るベディ・ディビスには脱帽です
好きな女優さんの一人ですよ
「八月の鯨」
無声映画の大女優リリアン・ギッシュとの共演の映画も素晴らしいですよ
「イブの総て」もいいですよ〜
これも女優役ですけど、無名の頃のマリリン・モンローがでていてめちゃ可愛いです
コメントありがとうございます。
「イヴの総て」はぜひ観たいです!
>KANAKOさん。
その白塗りの顔なんですよ、全編!
服装も、古い映画とはいえ、それって…みたいな(^_^;)
機会があったらぜひ!
名作なので、ぜひ観てみて〜!!