昔から、
父が、文節で話しているのは、あまり見たことがない。
父が、声を出して笑っているのも、見たことがない。
それゆえか、大人の男の人っていうのは、
あまり、おしゃべりしないものだと幼い頃から思っていた。
男は、無口なもの。
そのイメージが変わったのは・・・。
勤め先は、あれこれ移ったものの、この業界に身を置いて、
20年以上になるが、最初は、かなり驚いた。
ぐちゃぐちゃ、ぐだぐだ、うだうだ、愚にもつかんことばかり、
どいつもこいつも(失礼)、ほんと、よくしゃべる。
聞いてる方は、たまったもんじゃなくて、
頭がぼーっとして、フラフラになることも少なくない。
その内、それも仕事の一つだと思うようになってきて、
適当に合わす、すべも覚えたが、反面、いつの間にか、
普通の会話っていうのが、うまく出来なくなっていた。
職業病の一種かもしれない。
プライベートでは、あまり人と関わらないのも、
そんな理由による。
それだけに、うわっつらの言葉で、とりつく必要のない関係は、
大事にしていきたいと思っている。