徐仙日乗

日記、随筆

徐仙日乗 読書 芝桜(上下) 有吉佐和子

2017-04-24 10:27:01 | 日記
徐仙日乗 読書 芝桜(上下) 有吉佐和子
新潮文庫
読了 読書メーターと重複

上巻に比べ下巻は分量も質も異なっている。初読時は下巻(昭和に入り軍部の台頭、テロ、空襲などで主人公の周辺が慌ただしくなる)になって面白くなったきたと云う印象があったが、今回は閉じては居るが江戸に通じる花柳界を丹念に「女の目」から活写している上巻が印象深い。有吉佐和子しか描けない物があったって事なのだろう。上巻で正子が初潮でしたしくじりを䔍代が庇ってあげる逸話が印象に残る。「不見転」と呼んで芸者の格を維持してきた花柳界を䔍代が個人主義、資本主義を体現して破壊していく物語って側面も見える。それに対して正子は全く変わらず「正しい人」であろうとする。花柳界の「最高作品」のような人が「正しい人」でもあったのが皮肉で有り、人生の機微でも有る。二人の関係が面白すぎ。解説が池田弥三郎ってのも時代を感じる、古本の功徳。
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