Nonsection Radical

撮影と本の空間

安物靴

2017年02月01日 | Weblog
仕事用に周囲の誰もがしているように安物の革靴(ビニール製の革靴!)を3ヶ月で履きつぶしているんだけど、3ヶ月というのはその時間で靴が崩壊するという時間で、底や表皮はまだ使えそうなんだけど。
崩壊というのは、つま先から靴底と表皮がメリメリとはがれてきて、底と上部がパックリと口を開けてつま先が見えるというギャグのような状態を示す。
たまたまなのかとメーカーを変えてみたのだが、やはり3ヶ月でつま先がこんにちはする。
そんな状態を周囲の人に話すと、そんなことは起きないというので、自分だけがそういう商品を引き当てているのか、自分の歩き方がそうさせるのか、いずれにしても自分に起因する現象であることがわかる。
さすがに今度買ってまたとなるとイヤなので、少しランクを上げた靴を買った。
値段は倍近いが、寿命が倍伸びればいいかと楽観的に考えている。
表皮も本物の革になったのだが、今度はメンテが大変になった。
雨で水が染み込まないようにクリームを塗ったりとかしなければならないのは、安物のビニール製革靴(!)の方が楽だなと感じる部分だ。
で、いわゆるビジネスシューズというものが、歩くことを想定していないということが嫌というほどわかる今日この頃だ。
本来ハイヒールが歩くためのものでないのと同様に、ビジネスシューズも歩くのではなく「たたずむ」ための作りになっていることに、足が壊れて歩行に困難をきたした時期もある自称「自称靴評論家」は気がつく(いまさら)。
どうせ履き潰すのだからと安物を買うのは足のためにもよくない。
かといって、高物が長持ちするかというとそんなわけでもなく、単に足のためには良いということなのだが。
世間にはそんなことを気にしなくてもいい足の丈夫な人もいるが、一度足を壊してしまうとこれまでとは全く違った尺度で靴選びをしなければならなくなる。
それに対応する靴というのは手ごろに手に入らないという問題が出てきて、初めて足って大切だなと思うのである。




小町,雪ノ下の街並み 2
神奈川県鎌倉市小町2丁目,雪ノ下1丁目
撮影 2016年12月29日 木曜日 13時40分
コメント (2)
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