Nonsection Radical

撮影と本の空間

あ~あ

2012年01月26日 | Weblog
大阪に来てからもラジオは「関東系」を聴いているんです。
NHKもBKではなくAKからのものとか。
またポッドキャストで東京放送の番組を聴いていたりする。
こちらに来た時に、ラジオのチューニングを関西系に合わせたんだけど、どうもねぇ~
ラジオ歴は40年を超えるのだけど、前半10年は大阪で聴いていた。
だから関西系のラジオがどんなものか知ってはいた。
昔は(遠いまなざしで・・・)面白い番組がたくさんあった。
夜中までずっと聴いていた。
ソニーのスカイセンサーも買った。

どこも同じ状況なんだけど、ラジオって若い人は聴かないんだ。
ラジオを聴く若い人はFMを聴く。
AMは中高年以降の人が聴く。
そういう流れに現在はなっている。

で、大阪のラジオを聴くと、年寄り相手の番組なんだな。
オッサンが身の回り3mの価値観でグダグダぼやくだけの番組。
オネイちゃんが身の回り3mの価値観でグダグダ喋るだけの番組。
関西の保守的な価値観をそのまま肯定して、安心して聴ける地に足の着いた番組ばかり。
道端で年寄り同士がご近所話をしているのと同じ。
何の刺激もないし、もともとそんなものを提供しようとも思っていないし、ひたすら平穏な毎日を繰り返し願うだけの内容。
もちろんFMにはおしゃれな気持ちの良い番組もある。
でも、そういうものを求めていない気分の時もあるでしょ。

そういう中で、東京放送の小島慶子キラキラは、バカみたいだし、余計なお世話だし、知らない話ばかりだし、常識はずれだし、在京の他の番組と比べても際立っていた。
その番組が3月で終わると言う。
小島慶子の説明によると、番組の希望するターゲット層と小島のやっている事が噛み合なくなり、降板を申し入れたと言う。
個人的には、そろそろ潮時かと思う気持ちがあったので、良い機会かなとは思う。
しかし、老人臭が漂う昼間の時間帯に、まったく既存の聴取者を無視した番組を繰り出した功績は、小島慶子のキャラウンヌンではなく、なかなか新しい流れを作ったのではないかとスタッフを誉めてあげたい。
ちなみに、キラキラは同時間帯でトップを争う聴取率だ。
が、結局その無視したターゲット層にも合う番組作りを提案されて、そんな器用な真似はできないと降板を申し込まれ、放送局は美味しいところ総どりの予定があぶはちとらずとなったワケだ。
その考えが”マス”コミの考えである。
現在は、マスから個に情報の流れが変化しているのだが、どうしてもテレビ放送のような、個にではなく大衆全体に送りつけるという考えがまだ経営者には残っているようだ。
残念ながら、ラジオは個を相手にしないと成り立たないメディアなんだけど、それがテレビ出身者には理解出来ないようだ。
年寄り向きに語りかければ年寄りしか聴かないし、若者を相手にしたら年寄りは聴かないのだ。
それを両方聴かせられるかもと考えた製作者は両方を失う事になるという話だ。
そうやって時代に外れたマス企業は衰退していくのだろう。



城崎町 城崎大会議館から
コメント
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