それは今からちょうど1カ月前のとある日、ウチの同居人さんから「ほれっ!」と手渡されたこのパッケージ。
価格にすれば500円にも満たない、これぞ「究極の義理チョコ」であることは紛れもありません。それでも例年ならば、あの同居人さんはバレンタインなんぞはスルーするか、もしくは100円弱の板チョコが常なので「貰った感」はひとしおなり!、トホホ…。
しかしながら、このいかにもチープな絆創膏ならぬ絆チョコは、男女問わずそこそこにウケていたようで「なるほど、オトコはみんな妻のキツい言葉に傷ついて、ココロにチョコっと貼って治してね」と、皆さん妙に納得していました。我が身をふりかえっても、「家庭内別所」が常態化している現状を鑑みれば、絆チョコ程度の義理チョコが身の丈に合っている…、と思いつつ、
ふと気がつけば、本日は「ホワイトデー」。
昨日、ご近所のお店仲間「甘味処 こまめ」の店長・かえさんに頼み込んで、バレンタインの「お返し」を特注お願いし、本日の「ホワイトデー」になんとかギリギリ間に合うことが出来ました。
1カ月前のバレンタインの際に「義理以上、本命には遠く及ばず、あえて言うなら 救命かな…」という感じでチョコをプレゼントしてくれたご婦人方へのお返しとして直々に手渡しする際、ちょっぴり照れる気持ちを押し隠すべくクリスマスになぞって「メリー・ホワイトデー」と言ってみると、これが妙ににっこり笑顔で迎えてくれていただいたり。
なんとなく 嬉し恥ずかしホワイトデー、義理ギリ間に合う 白玉餡子
閑話休題。
本日のホワイトデー。ウチの工房も、なんとなく「ひと区切り」。かねてよりご注文いただいていた作品の半分がちょうど仕上がったところでした。
この器は20客の注文をいただき、歩留まりを考えて30客以上を制作したのですが、結局、焼き上がりの具合を見て納められるのはまさにオーダー数ぴったりの20客。なんだかいつも、納品数、そして納期ともに「義理義理」ならぬ「ギリギリ」です。なんとなく、数ヶ月前に亡くなったアメリカのミュージシャン、レオン・ラッセルの「タイト・ロープ」という曲がアタマの中を駆け巡るホワイトデー…。
ホワイトデーを迎え、「義理」や「ギリギリ」に振り回されながら、こちらこそはまさに「義理」と「人情」が溢れるいにしえのイリュージョン。
時は今から2日前の日曜日、箱は鎌倉市役所前の地下ホール。北鎌倉に住む人たちの生活に寄り添う「緑の洞門」の義理人情、そして抒情に満ちた「浪曲の夕べ」が繰り広げられました。
150余席ある会場を埋め尽くした方々を前に、この日の主演者たる東家一太郎、光(みつ)さん夫妻が北鎌倉に残る 緑の洞門 保存に向けて30分余りの創作浪曲「浪花節だよ洞門は!」を演じてもらえました。
関係各位の了承を得た暁には、今回の東家一太郎、美さん夫妻が演ずる熱演「浪花節だよ洞門は!」の模様を当ブログにアップしたいと思っています。
乞う ご期待!