トンネルを抜けるとそこは・・・・・

家付きババ付きダンナ付き。表向きは本家の長男の嫁、でも実は・・・

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女が嘘をつくとき

2017-05-12 09:30:20 | 日記



人間って嘘をつくと

どうしてあんなに雄弁になるのだろう・・・



趣味で知り合ったその彼女は

1度結婚しているが現在はシングル。

自分の離婚の事もあっけらかんとしていう彼女は

この辺りではトップの企業で活躍している

バリバリのexecutive。

4つ下の彼女は

私の憧れの存在でもある。



私はここ数年、ある趣味を興じているのだが

その趣味の関係者達が集まり

先日パーティーが行われた。

私と彼女と

もう一人の友達も一緒に参加。



講師陣の中に一際目立つ1人の男性の姿があった。

海外から帰国したばかりだというその人の

名前だけは知っていた。

私の師などは幼少のころから知っているらしく

「・・・くん」と呼ぶ。

「もう、くん付けで呼んじゃいけないのだけどね」と笑いながら。



細身の身体に黒のスーツは彼の長身を更に際立たせる。

いわゆる端正な顔、というほどではないが

その涼やかな顔立ちからは知性と品の良さを感じる。

目立たなそうな人ほど逆に目立つ。

皆、あからさまに寄っていく様子は見せないが

それでも彼と話す女性達の顔は

何だかとても嬉しそうだ。

そんな様子を見ながら私達3人はワインを飲む。

断片的な情報は私が師から聞いたことだけだったので

2人もすぐに興味を失って

話題は次の本番の話に移り変わった。




そして本番当日、

関係者の波にのった

彼とexecutiveの彼女の姿があった。

会話は恐らく短いものだったに違いない。

しかし間違いなくそれは

昨日や今日の知り合いの雰囲気ではなかった。



本番が終わり片付けをしながら

私は彼女に思わず聞いた。

「ねえ、もしかして~先生とお知り合い?」

少しの沈黙の後、彼女は歯切れ悪そうに言った。

「私の先生なんだよね」

「へええーー!そうなんだ!いいなあ!」

とミーハーな声をあげる私に

彼女は私が聞きもしないことを次から次と喋り始めた。

彼との出会いは驚くような偶然からあったこと。

本当は違う人に習うはずだったのが

いろんなハプニングがあってダメになって。

でも本当に、驚くような偶然から

当時まだ無名だった彼の手ほどきを受けるようになったこと。


「でもね、一回り以上も年下だからね、

恋愛対象にはならないな」

話が終わりかけたころ、彼女は私が思いもよらないことを話し始めた。

そして気が付けば彼女は

「~先生」ではなく

「彼」と彼の事を呼んでいた。



・・・・・・・好きなんだね、彼の事が。

私は確信した。


そして彼女は私に

「このことは誰にも言わないでね」

と恥ずかしそうに言った。


「うん!言わないよ!」

と答えながら心の中で私はつぶやいた。

「貴女のその思いもね」







これはフィクションです。
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