安全登山公開講座

2012-06-21 | 福岡県の山
 2012-06-21 今日は一年中で昼間が一番長い【夏至】です。

日出から日没までが約14時間と長い日中ながら、この時期は梅雨と重なり
概ね雨雲に蔽われている為に、陽射しを受けた昼間の長さをあまり感じない。
又山行にしても梅雨時は空模様が気になり、自然と山登りを残念ではあるが
控えている。
    

19日・20日にかけて台風4号が日本列島に上陸した
梅雨と重なり日本列島に上陸する事はあなり例が無く、今回の上陸は8年ぶりらしい。
この様なときは、山の本等を眺めながら机上登山を行うのが一番いい様だ

一昨日も山の情報誌を捲っていたら 「今年もやります」の記事が目に留まった。

昨年も参加した 日本山岳ガイド協会主催の
   『安全登山のための知識と技術公開講座』 (参加費無料)が
今年も福岡で開催される
早速 問い合わせ先へTELして参加の申し込みをした。

台風4号は既に過ぎ去り、後続の5号は本日熱帯低気圧に変わり
台風の強い風はなくなったが、上空には厚い灰色の雲が一面に広がり
何時雨が降ってもおかしくない状態である。
この様なときは、時間的に余裕をもって到着したいので午後から佐世保を発ち、
講座会場の福岡に向かった

心配した雨も降らず、早めに福岡に着いたので天神でショッピングを楽しみ
会場に18:00入場した


定刻の18:10
全九州アルパインガイドクラブ会長 浦一美様 の挨拶から始まった
会長は先の白馬岳の悲しい事故を例題として【低体温症】の注意が話された

続いてゲスト講師の
日本山岳ガイド協会 理事長 磯野 剛太様

『山と自然 安全の為の知識 山を歩くための知識』の講義
ヨーロッパの気候は夏と冬、日本は春夏秋冬で一つの山で4回楽しめる
しかし自然は冷酷です

だから4つの準備【身体準備・登る山の知識・装備・安全対策】と
9つの危険
【落石・落雷・増水・低体温症・熱中症・凍傷・崩落雪崩・動植物・それに道迷い】
等について、慌てず。騒がず。動かず。冷静に判断をする事と説かれた。

休憩を挟み
昨年も講師を勤められた 鹿屋体育大学教授 山本正嘉様
『登山のための運動生理学』の講話

山登りは運動量が大であり、体脂肪が減少するから健康には最適である
しかし山登り仕様の体作りが大切であり、登る山を対象にした
【シミュレーショントレーニング】が必要ですと説かれる

講話終了後 質疑応答でスティックの使い方の質問が出た
教授の回答
「殆どの方が有効に使っていない、
それよりも膝や腰の強化トレーニングに努めた方が良い」と説明され
心拍数が上がる様に日頃の運動を行って下さい
その様にすれば、山での事故も少なくなるでしょう。
【同感である】

2時間30分の公開講座であったが、有意義で時間が過ぎて行くのが
判らないくらいに、素晴らしいお話を聞くことが出来ました。

此れからの山行に本日の話を再認識し、より一層楽しい山登りを
続けます。

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