美山たそがれメール

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午前0時の紋次郎

2017年08月15日 | 日記
昨夜11時半、私は寝る前に紋次郎の犬小屋を確認しに行った。いつもは寝そべっているはずの紋次郎の姿がない。連日のお客さんで紋次郎もパニック状態だった。室内犬を連れて来られていたお客さんもあり、紋次郎は一日中繋がれていた。いつもなら家の敷地内で自由に動けているが、ストレスがたまっていたようだ。夕食後放すとどこかに行ってしまった。若い頃は隣村まで彼女に会いに行っていたが20歳の今は、村を一巡するのが日課になっていた。1時間もすると帰って来るのに、今晩の行動はおかしい。12時まで待っていた。もう帰って来ないのではと、私は床に就いた。

0時を過ぎた頃、玄関の戸ががらりと開いた。ずぶ濡れの紋次郎が入ってきた。「紋ちゃん、どこに行っていたの?」と尋ねても答えることもしないで、自分の濡れた身体をなめていた。私はバスタオルで拭いてやった。水を飲んで落ち着いた。
「紋ちゃん、午前0時のシンデレラやあな」と言うと、何食わずの顔で横になって寝てしまった。多分雨の暗闇の中走って来たのだろう?紋次郎は本当におかしな犬だ。

紋次郎を探しながら「紋ちゃん、紋次郎」呼び掛けた時、裏山から一匹の狐が降りてきた。この狐も私を怖がることはない。紋次郎、キツネ、狸、鹿、夜の山里は静かで不気味でもある。

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