望郷いなか詩

田舎に燦々といきたい

雪松物語

2018-01-17 15:18:34 | さみしさBOX
勝浦川土手より大川原高原

  

   雪は降る


雪 静寂の中にしろ

おしつぶさんと降る

刺さず刺されるか雪は降る


ドサッと一塊の無音

時に針葉樹を真っ二つ

殆んど松葉を磨いて降る


ドサドサと雪原の無音

あおい山の雪下に固まる枯野

潰れて氷ついても枯れない魂

無音で指し抜こうと雪は降る


ポタポタ無音で融ける雪

枯野に赤い雫と染み通り

刺しても射されても

春に向けて雪はふりそそぐ

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裸の真実一路

2018-01-04 14:07:53 | さみしさBOX
室戸岬山頂の人好きな豆狸

  裸の真実一路

なにも纏わない裸で生きたい
風通し重い鎧戸を背負ってしまう

普段着 背広 ドレス
身体に纏う重さが麻痺
素肌をさらない暴雨のまま
黄ばんだ素顔で嘲笑されてしまう
裸のまま真実一路進めたら
武装する夜は明けて朝日の実装

清らな泉に火が降る
心美女は聖母をかなぐり捨て
軽い絹を脱ぎさり白衣を装う
白衣は重い武装で今に立ち止まる
裸のままで真実一路をつかめない

心を裸に真実一路をさがしたい
裸のまま真実一路を生きたい



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