愛色森宇宙

古里の愛色とある森宇宙を詩で綴ります

しみじみ染み入る山里 美波町

2017-06-15 09:21:54 | ポエム
徳島県美波町白沢の夏色景色

 美波町白沢は山河内方面から 南へ入った山あいにあり その山を越えると南阿波サンライン その眼下には大平洋がひろがる
のどかなごく普通の山里でも 心の古郷しみじみ染み込むものがある

「いきおい」

ホトトギス独特の囀ずりは
山の隅々までかけ上がる勢い
田畑は夏色に暑くなる勢い

老夫婦だけの家からラジオの音
勢いよく鳴る
しんみりと夏風ぬけていく空家
勢いよく夕映えに染まる

村の隅々まで夕暮れの勢い
若鮎の遡上は若人の勢い
銀輪がひときわキラキラと
夏色に勢いをましていく
コメント
この記事をはてなブックマークに追加

メタセコイヤ三十年高度

2017-06-08 14:28:00 | ポエム
圧倒されたメタセコイヤの巨木 那賀町和食

「三十年高度」

枝の全面で光を吸収して
三十年の高さまで伸びたのか
苦闘の高さに圧倒される

まっすぐに貫いた三十年なのか
信念を曲げない屈強さにふれて
三十年の高さに熱くなる

三十年の急峻を見上げる
苦節の節からひろがる枝は強靭
年功の高さは遥に遠い

メタセコイヤの三十年高度へドローンであろうと遥に及ばず
苦節の年輪を重ねて三十年高度にたどり着く
コメント
この記事をはてなブックマークに追加

山詩人 剣山山地

2017-05-31 17:14:41 | ポエム
剣山スーパー林道より次郎岌

 剣山トンネルを抜け高ノ瀬峡側から望む次郎岌 三嶺 剣山山地の山々の美しい景観 言い表せぬ感動に包まれた

「山詩人」

目指す峠を車で行く林道
自責の念で植林のざればは大きくなる
舞い上がる土煙は沈み岩が泣き崩れた

我は詩人を真似て岩の涙にしみいる 
我の付けた足跡は隔絶された子供たちと同じようにすぼまろうと
我の辿り着く杉林は足跡を遺すどころか
自ら切り裂いて水飛沫をあげる
水飛沫は音符になりて耳に響く
作詞を着けて口ずさめばmelodyはあおく
我の歌は子騙すことなく後ろへ回る

日射しの中に峠は自責の白日夢
悔恨の両手を翳しても権威の山は沈黙
両手合わせ感謝を現す時
山は権威を振るうことなく
我は感動の元に山詩人となる
コメント
この記事をはてなブックマークに追加

薔薇の花星座 小松島市

2017-05-20 11:21:31 | ポエム
小松島市櫛渕 民家の薔薇園
 
近年 民家の薔薇園として有名になっている そこには薔薇の花宇宙がある
薔薇の豪華絢爛 それにまして分かりやすい感動がある

   「薔薇主人公」

ACODIONのBGMにのって回転木馬が無人のまま回るさまに突き上げられる
薔薇の首飾りに花星座が宿るまで棘に甘んじる
そんな中で優しさを知れば棘ある世界が変わる

野にある茨の花をローズと呼ぶふてぶてしい薔薇主人公
無人の観覧車で碧空へ望む時
棘の消え失せた薔薇の花星座に咽ぶ優しさを持つだろう
コメント
この記事をはてなブックマークに追加

ノスタルジック麦畑

2017-05-11 17:38:15 | ポエム
高知県南国市 ノスタルジック麦畑

 稲の植わった田の中で遊んだり何かしたことはないけど 麦畑のなかではカクレンボやいろんな遊びができた
 麦畑では秘密を作ることができた

「普通の果実」

至るところに収穫されない熟れた果実
熟して腐って種子は地に潜る
鳥に食われて種子は地に埋もれる
肥沃な大地に落下するなら実を結んでも
宝玉に至り正味されるのは一握りの現実

宝玉となり得ない果実
優れているのに認知されない果実
地中に埋もれるのは大勢なんだ
地中にいる限り腐りはしない

宝玉は偉大でも重すぎる
いつか泥の中にしずみ重すぎて
泥の中に溶けてしまう

普通の果実たち
大勢のせめぎあいの中で
生き残る力が生まれる
そして認知されずとも唱える
それを価値として生きられる
コメント
この記事をはてなブックマークに追加