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菅義偉官房長官の沖縄入り

2015-04-07 03:54:50 | Peace Cafe

菅義偉官房長官が沖縄入りして、翁長知事と会った。まず第一歩である。宜野湾市での挨拶では相変わらずの、沖縄の経済政策と、普天間の危険除去を強調している。全く噛み合わない。承知で噛みあわない事を説明すると言う態度では、解決よりパホーマンス。互いに、相手の立場に立っていないという事なのだろう。耐えがたい膠着状態を感じる。名護市辺野古の新基地の建設は、日本政府が米軍に差し出す米軍基地提供である。沖縄に有る基地は、アメリカの占領からの継続である。米軍が戦争に勝ち、日本が敗戦した代償である。アメリカ軍の世界戦略の都合で、沖縄に置かれている。それを、日本政府の解釈として日本の安全保障のためだと、無理な説明をするから、沖縄に集中している意味が説明できない。日本の安全保障だけなら、日本全国に散らばるはずだ。自衛隊の基地と同様な配置になるはずだ。沖縄に集中したまま、手を打たないで来た事をどう考えるかなのだ。本土に引き受ける所が無いという事だろう。くさい物にふたをしてきた。見て見ぬふりをしてきたことだ。

本土が沖縄と同等の痛みを負担する気が無いのだ。沖縄は被害者であり続け、本土は加害者であり続ける関係。基地を沖縄に押し付けて思い出さないようにしてきたのだ。周辺にも米軍基地はある。御殿場基地、厚木基地、相模原の基地、横須賀の基地だって、反対である。相模原の開墾をしていた畑は、米軍基地に接収されてしまったと言う。神奈川県からも米軍基地は出て行ってもらいたい。相模原には基地に隣接していとこがいるのだが、耐えがたい騒音だそうだ。基地を喜ぶ人はほとんどいないだろう。鳩山氏が普天間の移転先は海外、せめて県外と発言した事は、日本の総理大臣の普通の感覚である。それが出来ないという日本の本土の身勝手さである。日本本土に暮らす日本人は鳩山氏を批判するのでなく、自分自身のふがいなさを反省するべきだ。

沖縄振興の経済政策というのであれば、まず、名護市長選挙の時に自民党が一度は公言した約束を、黙って果たして見せろ。那覇名護間に鉄道を作ると言ったはずだ。選挙に負けたら、やらないという態度は恥ずかしいだろう。北部開発の巨額の基金を作るとも言っていた。忘れたでは済まない裏切り行為になっている。こうした、卑劣な態度が問題だと言う事に気付くべきだ。沖縄に対する差別的扱いの積み重ねが、沖縄のアイデンティティーを傷付けているのだ。結局は金目でしょう。と口にした石原ジュニア。交渉に当たる者のこの感覚である。だから、経済政策を口にするときは、交換条件として厭らしく出す。誰だって金目だと言われていい気はしない。鉄道を作ると発言したのなら、交換条件ではなく、やればいいのだ。沖縄の負担軽減の誠意というのはそういうものだろう。


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3 コメント

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Unknown (Unknown)
2015-04-09 22:48:58
沖縄は中国もしくは台湾に帰属するか独立してほしいです。
いっそアメリカでもかまいません。
基地の問題は全国共通なのに、なぜあいつらだけででかい顔をしているのか。
馬鹿な官房長官と馬鹿な知事が「粛々」とかくだらない言葉遊びをしている。

所詮あそこは基地と観光客で持っている島。
もっと困っている人はたくさんいる。
介護職員の給与の問題のほうがよっぽど重要である。
私の税金を一部の人のために使ってほしくはない。

すごいコメント (笹村 出)
2015-04-10 07:15:52
税の使い道が政治だと私も思います。
辺野古埋め立てに、税を使う事がとんでもないことだと思います。

辺野古埋め立てを由一の道としていながら、
政府はその理由を示した事がありません。
何故本土移設はないのか、
何故、海外が無理なのか。
また沖縄の無人島では何故ダメなのか。
それを分かりやすく説明するのが、政府の行うべき事です。
Unknown (Unknown)
2015-04-10 18:47:40
今の日本は税の使い道がおかしいとこばかり。

沖縄は返還してもらわなかったほうが良かった。
今の日本にあれだけ距離が離れた土地を統治する能力はないです。

基地もそう。
米軍という番犬を飼っているのに自衛隊が存在する意味がわからない。

二重行政もそうだし、無駄が多すぎる。

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