【涼宮ハルヒの憂鬱】佐々木ss保管庫

2chの佐々木スレに投稿されたssの保管庫です

佐々木スレ3-215 佐々木×キョン

2007-04-18 | 予備校ss

215 :1/2:2007/04/17(火) 23:34:12 ID:eAe44kH8
>>184

梅雨と言うのは日本の農業になくてはならないものだ。
これがあるからこそ、秋に新米が食べられるわけであるのだが、今の俺は秋の新米の心配をしているどころではなく、この雨の中どうやって自転車で帰るべきか必死に思案をめぐらせていた。
「くっくっ、どうしたんだいキョン、雨をじっと眺めて。キミも雨を眺めることに風情を感じるようになったのかな。」
あいにくだが、俺はそんなもの持ち合わせていない。今の俺は、どうして雨が降ることを予測できなかったのか、そしてどうやって帰るのかを必死で考えてるところさ。
朝は晴れていても夜になると雨が降る、そんなことはごまんとあるわけで、もし雨が降るのを予測できる宇宙人や未来人がいたら、ぜひとも友達になりたいものだ。
「キミが雨を予測できないのは、ただ単に天気予報を見ていないだけさ。現に僕はこの通り。」
すると、佐々木はカバンの中から綺麗にたたんだピンク色の小さな折り畳み傘を出してきた。当然、二人も入る余裕がない。
それに、いくら佐々木といえども相合傘で公道を歩くのはごめんだ。クラスの誰かに見られたら、間違いなく明日の学校の人気者だ。
「こりゃ、もう濡れるの覚悟で全力疾走だな・・・」
なかばあきらめ、自転車の鍵を探していると
「くっくっく、それもいいかもしれないが、キョン、こういう選択肢はどうだい?」
佐々木の提案は二人乗りで佐々木が傘をさし、俺が自転車をこぐというものであった。
すまない、佐々木。土砂降りの中、差し出される傘はアメリカの核の傘以上に頼もしいものだ。
「では、決まりだな。自転車を持ってきてくれ。」


216 :2/2:2007/04/17(火) 23:35:17 ID:eAe44kH8
帰り道、降りしきる雨の中、俺は全身に雨を浴びていた。あんな小さな傘では至極あたりまえのことであった。
「なあ、佐々木。結局おなじじゃないのか?」
「くっくっ、そんな事は無いと思うよ。こんなことができるのはきっと今だけなのさ。僕もキョンもね。」
雨に濡れるなんてその気になれば、いくらでもできるだろ。もっとも、俺はごめんだがね。
「僕もさ。でもね、キョン・・・。」
「なんだ。」
「いいや、なんでもないさ。」


キョン、ずっと「友達」でいようね・・・・。




むしゃくしゃしてやった。いまは反省している。
佐々木視点で書こうと思ったが、低学歴の俺には無理だわorz