ささかのブログ

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救急病棟24時はマシ

2017-06-19 20:05:32 | 日記
大学一、二年の時、夜間救急病院の受付をしていた。
夕方5時から朝9時までの16時間。

夜7時から朝8時頃までの間、待機しているのは、看護師1名、医者1名、そして受付の私1人。

合計3名。

ところがその病院、内科外科、産婦人科、呼吸器、循環器云々を備える、総合病院だった。

カルテは今でも覚えている、十万冊。
4〜6桁に色付きナンバーを貼っていたから。

18、19歳の私は、夜中に火災報知器のように鳴る電話で、救急隊からの受け入れ要請を受けて、プリントアウトされた患者名簿からカルテを探し、患者到着前に看護師に渡していた。

記憶から抹消したい過去だ。
実際、たまに消える。

当時、コンピュータはインターネット前。WindowsなどないDOS全盛期。
つまり、電話回線でつながっていた。
そして夜はコンピュータの電源を落とさなくてはならなかった。

夜に端末を立ち上げていると、管理会社から、
「電源を落としてください」
と電話がかかってくる。

セキュリティの都合だろうな。
個人情報の集積だし。

しかしながら、検索にコンピュータほど都合の良い道具はない。

ささくれを剥がしながら、血まみれでカルテを探し出す。

電子カルテを本気で望んだ。

そしてダッシュで処置室へ。


最初に補助が付いて受付したのは、スーツ姿の兄ちゃんが、同じくスーツ姿の男性に、腕もたれして入ってきた。
腹部からは大量の出血。

「とんぼ!」(長渕剛のドラマ)

と思うが、仕事なので住所氏名生年月日、事細かに記載してもらった上で、患者リストと照会してカルテを作り処置に回す。


処置に回すだけじゃなくて、入院病棟なので、急変が出る。

つまり死亡。
死亡証明が受付に届く。

同姓の人たちが受付にやってくる。
「知らせを受けた」
と。

やりきれん。

夜なので、非常灯しかついていない。

「安置室に行ってきてくれ」
仕事だから行きました。
怖いとか言ってられないので。


「ちょっと人手が足りないから来て!」
と看護師から電話。

処置室に行くと、
「蘇生するから、身体抑えてて!」
キュイーン、バン!
「バイタルは?」
「ダメです!」
「もう一度!」


平和なのは、まだ産婦人科で、
「産気づいたから、医者呼んでください」
で、産婦人科医にポケベルで連絡。
じきに、
「呼んだ?」
と連絡が来る。


当時、自宅にテレビがなかったので、待機室でテレビを見ていたが、課題やらレポートやら、漫画研究会だったので、漫画の原稿を描いたり、夜なべ作業がはかどりましたよ。

コンパって何?ぐらいの勢い。


そんなだからね、ドラマは見なくなっちゃいましたね。救急病棟24時とかも。
現場はそんなに人手もないし、甘くない。


脂汗でギトギトになって、大学へ行く電車に乗ると、当直の看護師と出くわし、
「あなた憑(つ)いてるわ」
と言われる始末。

電話を取らなければ、いいんでしょうけどね。律儀に取ってましたよ。
最大3台の受話器は抱えてた。

スーパーサラリーマンみたい。
サラリーマンになった今でさえないよ。そんなシチュエーション。


ある日、タバコを吸いたい人がやってきた。
私は大学4年までタバコを吸っていなかったし、未成年なので、もちろんタバコもライターも持っていない。
でも喫煙室は受付の目の前にあった。

「タバコはないの?ライターは?」
「ありません。病院なので。向かいの雑貨屋にはあると思いますが」
「チッ、なんだよ何もねぇのか。勉強し直せ!」

「あなたこそ勉強し直したほうがいいですよ」

と言ったとか言わなかったとか。


当時から、スーツで学校行くと、受付で、
「教授、あちらに停めてあるのは先生の車ですか?」
(いや?)

4年生の追いコンで買い出しに行くと、
「もう卒業?早いねー」
(一年ですが?)

という感じのフケ顔だったからか?

3年目のアルバイト更新で、
「時給650円で変わらないんだけど、続けてもらえる?」
「断固断ります!」
と言ったのは正解だった。


誰にもやらせたいとも思わないし、二度とやりたくない。

そういう職業があるということを知っているだけでも、みっけもんかなぁ。
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