セーラの独り言2

お年寄りの独り言・・・・

夢のボンジュール

2017-05-16 | 日記
 一年中で一番爽やかでお洒落な月は5月だとわたしは思う。
青空を悠々と飛びゆく飛行機。
はるか彼方にだんだんと小さくなってやがて見えなくなる。
大空のキャンバスには長く尾をひいた白いひこうき雲だけが残る。
あの飛行機は何処を目指して飛んで行くのだろう。
もしかしてフランスかも知れない。
今頃のフランスはリラの花が咲き、マロニエの花が咲いていることでしょう。
芳しい香りに包まれ、美しい並木の散歩道、セーヌ川の流れ、美術館、凱旋門、
シャンゼリゼ通り、モンマルトルの丘、ブローニュの森・・・等々
写真や、読み物、ガイドブックでしか知らないパリの街。
ふと、浮んでくるのは萩原朔太郎の「旅上」の詩。
    ふらんすへ行きたしと思えども
     ふらんすはあまりに遠し
      せめては新しき背広をきて
       きままなる旅にいでてみん。
        汽車が山道をゆくとき
         みづいろの窓によりかかりて
          われひとりうれしきことをおもはむ
           五月の朝のしののめ
            うら若草のもえいづる心まかせに。
 この詩が書かれた時代は、今みたいに自由に外国へ行くことは出来なかった。
だから、朔太郎さんも遠い外国へのあこがれを抱いていたのでしょう。
手元に二冊の本がある。その一冊はパリの街を背にしての女優の岸恵子さん。
素敵なファッションを装い、パリの街を紹介している。
みどり葉のなかに真っ赤なジャケットを着た恵子さんは美しい。
パリの街に岸恵子さんはお似合いだ。
もう一冊は、ピアニストのフジコ・ヘミングさん。ご自宅の部屋の窓からは
通りの向うの木立の合間にセーヌ川の流れが見える。静かなフジコさんの
ほっとしたような横顔。側にはパリジェンヌならぬパリキャットが寄り添う。
やはりフジコさんもパリがお似合い。
フジコさんがパリの街を歩くとショパンやリスト、ドビッシーの曲が私の耳に
聴こえてくるに違いない。散策しながら彼女はショパンやリストと語り合って
いるのだろうと思う。
 パリは芸術の都、果てしなく人の心をとりこにする夢広がるところ。
飛行機が怖くて長時間乗っていられない私には、決して訪れることのない街。
ならば、せめてパリの街へと空想の旅に出かけることにしよう。

    
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