読書って楽しいね♪

好きな作家は東野圭吾さん☆他の作家さんのもいろいろ読んで感想を書いていきたいと思います♪

横尾秀介「片眼の猿」~片眼の猿の右目は「自尊心」☆三梨が冬絵に言った言葉は・・~

2016-10-06 03:39:06 | 
横尾秀介「片眼の猿」読み終わりました☆



横尾さん深いわぁ~。




これを読んで私もハッとさせられたよ。




「普通」とはなんだろう?




人とちょっと違ったところがあると・・



「異質物」を見るような眼で見られる。




だけど



それを人はなるべく隠し・・



でも


隠しきれない気持ちが表情に出てしまう。




あ~きっと私も



そんな風に人を傷つけてしまってることがあるんだろうなぁ。




・・と思った。




そういう目で見られ続けることの苦しさ。




それはやっぱり


そういう人にしかわからないのだろう。



そこが


その人の「個性」



そう簡単に飲み込める人は



そう多くはいないだろう。




だけど


自分が持ってるその「個性」



それを自分自身が「個性」として認識してる。




それってすごいなぁって思う。




でも



そのために



いっぱい傷つき



苦しみ



そういうことを経て



やっとそうなったのだと想像する。





盗聴専門の探偵社「ファントム」の社長三梨



社員は三梨のほかには「帆坂」君だけどいう小さな会社



三梨は


いつもヘッドフォンをつけていた。



それがないときは


「帽子」



それは


三梨の他人への心遣いでもあった。




自分の





耳を見た人が驚かないように





三梨は小さいころ事故で耳を失っていた。




その事故で両親を失い




「三梨幸一郎」という名前を



「みなしご一郎」とからかわれていた。




初めて


鏡に映った自分の姿を見た時の衝撃




そして



自分の耳を見せたときの



人の反応。。





しかし



秋絵だけは違っていた。




驚きの後の・・



あたたかな笑顔



そんな秋絵と一緒に住んでいた三梨




しかし


突然秋絵が部屋から消えた



そして


山の中で首つり自殺をしていたと


人づてに聞く。




なぜ・・


秋絵は死ななければならなかったのか?




そのことがずっと気になっていた三梨。



そして



谷口楽器から



ライバル社へ企業秘密を漏らしている者がいるらしいのでを調べてほしい。




・・という依頼を受け



谷口楽器に潜入する。



そこで


小耳にはさんだ



電車にいた謎のサングラスの女性の話




それが気になった三梨は



その女性に接近し



自分の会社に来ないかと誘う。




その女性



冬絵はその誘いに乗る。




なぜ三梨が冬絵を誘ったのか?




悪徳探偵社「四菱エージェンシー」で働いていたという冬絵




そして



冬絵がした仕事が



秋絵と関係していた?!





冬絵が隠していた



サングラスの下の「自尊心」




そして


三梨の住んでいる


「ローズ・フラット」の住人のそれぞれの「自尊心」





三梨の危機に立ち向かってくれた



その仲間たち☆





それぞれの「自尊心」



最後に明かされたときの・・



パズルがハマったような爽快感!!





右眼がつぶれた猿の集団で




一匹だけ両目があった猿




耐えられなくなり・・



自分で右眼をつぶした猿




その右眼は



「自尊心」だという三梨





弱いものは



罪を重ね・・



強いものは。。







冬絵が犯した罪





秋絵の本当の姿とは?!






人は見えているものがすべてと思ってしまう



だけど



本当のことは



なかなか目には見えないということ☆





それを教えてもらったような気がします





そこここにちりばめられた


「ワード」の面白さも読みどころです♪



三梨の会社「ファントム」の意味は・・




幻影・亡霊




そういう意味なんだよねぇ。




なるほどねー。








ところどころで感じます














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