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重松清「青い鳥」~本当に伝えたいことはきっと伝わる☆ひとりぼっちの生徒に寄り添う教師~

2014-03-08 01:39:29 | 



重松清「青い鳥」読み終わりました☆



これに出てくる



村内先生・・って



重松清の「きよしこ」に出てくる



あの



きよし君?!



そうピンときた





「きよしこ」にでてくる



きよし君は


吃音で


「カ行」と「タ行」と濁音が苦手。



どうしてもつっかえてしまう。




お父さんの仕事の都合で転校が多かった。



そのたび



自己紹介するのが



いやだった。。




吃音のせいで伝えたいことが



なかなか人に伝わらず・・



苦しくて・・



もどかしくて・・



いっぱい悔しい思いをした。




でも



きよし君に「きよしこ」はいう




本当に伝えたいことはきっと伝わるよ。





大人になって・・



教師になった村内先生。




きっと



その言葉を



ひとりぼっちで苦しんでる生徒に伝えたかったんだろう





臨時の国語教師の「村内先生」



ピンチヒッターで短期間しかいない先生。




だけど



「伝えたいこと」をしっかりと伝えてくれる。




いっぱい



言葉をつっかえながら・・




「たいせつなこと」を教えてくれる




ひとりぼっちで


苦しんでる生徒の



そばにいてくれる先生





あるときは・・



手の中のハンカチに言葉をしみこませていた


千葉ちゃんのそばに。





あるときは・・



担任の先生を傷つけ


カエルを何匹も殺してしまった



齊藤君のそばに。




あるときは・・



交通事故でお父さんが人を殺してしまい



そのことがずっと心にひっかかってた


須藤さんのそばに。




あるときは・・


自分がいじめていたのかどうかもわからなかった


だけどそれで友だちが自殺を図ってしまった


それに苦しむ


園部君のそばに。




あるときは・・



人のペースに合わせられない


そんな聡美のそばに。



周りの人をふりまわすけど


ホントはひとりぼっちのあやちゃんのそばに。





あるときは・・



お父さんが自殺してしまったことに


なかなか向き合うことができずにいた



富田君のそばに。





あるときは・・



エスカレータ式に進学できる学校



その学校になじめずに



高校は違う学校を受験しようと悩んでいた



涼子のそばに。





あるときは・・



父親に暴力を受け



施設で育ち



父親が再婚した継母に


虐げられ



ひとりぼっちだった



てっちゃんのそばに。







村内先生はひとりぼっちで苦しんでいた生徒に会うと、




「間に合ってよかったよ。」




そういう。




村内先生は



「たいせつなこと」しかしゃべりません。



先生ができることは「そばにいること」。



「ひとりぼっちですか?」という質問に


「ひとりぼっちじゃない」と教えること。




そういう。



言葉は上手くしゃべれない。




いっぱい!



いっぱーいつっかえる




だけど



「伝えたいこと」は



スゴクよくわかる☆



先生のつっかえた言葉は



耳にスーッと入ってしみこんでゆく





そして



いつもそばにいてくれる。



もう


「ひとりじゃないんだ」


そう思える。



わかってくれる人。



そういう人がいたら



自分は一人じゃないって思える。



この空の下のどこかで・・


いつも村内先生は見ててくれる。




そういう先生。




そんな先生がいてくれたら・・



きっと



誰も



ひとりぼっちで苦しむことはないんだろうなぁ





私の耳にも・・



村内先生の



いっぱいつっかえた言葉が



心地よく残っています。




そして



「ひとりぼっちじゃないよ」



そう教えてくれる☆



















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