牧場の日記~競走馬生産者の日々~

競走馬の生産牧場の現状と考察

繁殖牝馬の長引く肺炎

2017年01月15日 | 牧場の生活

去年の年末から繁殖牝馬の肺炎がなかなか治らない。

最初は餌を食わなくなり、熱も多少でて、咳もあった。しかし、それほど重症ではなく、2,3日安静にして、獣医さんに治療してもらえば治るだろうと、

思っていたのだが、1週間たってもよくならず、悪くもならず、血液検査のしたら、かなり数値が悪いといわれた。

検査した時はぼちぼち餌も食べ始めていたし、それほど悪い結果が出るとは予想していなかった。

一週間後、今度は熱も下がってきたし、そろそろいいかなと思ったが、血液の結果は全く変わっていないといわれた。

そのうちだんだん寒くなってきて、日中もマイナス6度という過酷な気温になり、馬服を着せてやったら、2,3日後に急に元気になって、パドックで小走りしたりして、やっと山が越えたかな、と思ったけれど、血液の結果は変わっていなかった。

こうずっと看病していると、おとなしいんだか、具合悪くてじっとしてるんだかわからなくなってくる。

ものすごく悪くもならないし、餌も食べるし、時々咳するだけだし。

まあ、元気な馬がパドックに一人で放牧されたら、こんなにおとなしくないはずだから、やっぱりまだ、具合が悪いんだろう。

3週間たっての血液検査の結果はすこし改善がみられるけど、まだ悪いとのこと。

こんなに、大人になって長引く肺炎は見たことが無い。

獣医さんも繁殖が肺炎になるなんて珍しい、と言っている。

鼻水を取って、菌の検査をしたけれど、特に普通の菌しかでなかった。

なんなんだろう。まあ、地道に面倒見るしかない。

こう長引くと、ほかの馬に移るのが心配だ。