子どもの力

私の父方のおばあちゃんは９４歳で亡くなった。

引き金は骨折・・・
それから寝たきりになり、少しずつ弱っていった。

起き上がる元気もなくなり、話もしなくなり、
誰がお見舞いに行っても、ただただ寝ていたおばちゃんが、
生後７ヶ月の私の子ども達（双子）を連れて行くと、
反応し、起き上がり、抱きたいと手を差し伸べた。

ひざの上に子ども達を乗せてやると、
愛おしそうに見つめ、笑い、あやす。

そんな力など、何処に残っていたのか・・・
子どもの力ってすごい・・

生まれたての命と、消えてゆく命・・・

時間が止まればいいな、何度も思った。

子ども達が２歳の誕生日を迎える前日、
おばあちゃんは亡くなった。

おばあちゃんが亡くなるまでの日々、
ほんの少しでも、子ども達の力で癒されたと思いたい・・


現在、癒しの子供たちは、
私の父、じいちゃんを癒そうとしてか、べっちょり傍からはなれない。
「りんごの皮むいて～」「アイス買って～」「水ついで～」と
べっちょり傍に居る
が、大きくなるとその効力は薄れるのか・・・
父は癒されず・・嫌がっている・・・