天の川を渡って

井上紗羅の波間の泡のように消えてゆく日常の防備録です。

母と私のぼちぼち日記 4月30日

2015-04-30 23:57:47 | ニュース
どうする?買い物に行くけど。

うん。今日はちょっと行かない。疲れたから。

本読んで夜更かししたんでしょ。

読みだすと、なんだか読まないといけない気がしてね。

あんまり無理しないほうがいいと思うよ。じゃ、行ってくるね。すぐ帰るから。

はいはい。

母は、こたつで横になることが出来ない。足の手術をしたからである。

椅子に座ったまま入れるこたつを買ったのは、そのためだった。

背中を丸くして本を読んでいる母を残して買い物に行く。

戻ってくると、まだ本を読んでいた。

庭で花を育てられればいいんだけどね。

都会の庭は狭いのよ。

その狭い庭にも草は生える。

しばらく放置していたら、あちらからもこちらからもいろんな種類の小さな芽が。

一つ一つ持ち上げては袋に入れているうちに、辺りは暗くなっていた。

母さん、ごめんね。すぐにご飯にするね。

いいよ、お風呂に入ってきたら。汗したんじゃない?

うん、そうだね。そうする。

今日は30度になったところもあるそうだよ。母さんも1枚脱いだところだよ。

もう、冬装束は仕舞わないとね。

いきなり夏になったね。

そうね。地球が変になってるのかもね。

全て人間がしたことだからね。

母の言葉には重みがあった。


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