Carpe Diem

シンシナティ大学で都市計画を勉強していた、ある大学院生の物語。現在はマンハッタンで就活。

暗闇。

2013-08-15 00:46:54 | daily life
この3週間ほど、一週間に70時間以上のベースで机に向かっている気がする。
インターンと、グラフィックの練習も含めて。そして収入はほぼなし。
またいろんな予期しないことが度々起こって、まったく計画通りに進んでいない。
それでも友達から優しく接してもらえて、それでどうにか踏ん張っているのだけど。
まだ出口の見えない日々が続いている、どこに行き着くのか自分でも分からない。
分からないときは考えればいいんだろうけど、今は考えてもまだ答えが出そうにもない。
そうしたらあとは覚悟を決めて、毎日しっかりと進んでいくしかない。
進んでもそれが前に進んでいるという手応えもあまり感じられないままに。
それでもうんうん悩んで困りはてて、何もしないよりは進んでみるしかない。
その先に光が見えてくれば後は全力で進めばいいんだろう。
まずはその一筋の光が見つかるまで暗闇の中でも着実に進んでいこう。

癖。

2013-08-07 18:30:03 | daily life
僕はネガティブなことが起こると一時的にでも現実逃避したり、
自分をごまかしたりする癖がある。
そうすることで一時的に現実から目をそらし、
そしてそらしても仕方がないという諦めを悟って、
ため息をつきながら、また前に進み始める。

最終的には前に進むからいいように思っていたけど、
そうでなくてネガティブになったときこそポジィティブな視点や、
可能性にフォーカスしたいと考えるようになった。
簡単にだましだましやるより、
希望をもってやった方が大抵のことはうまくいく可能性が高いから。

僕の場合今は建築の仕事の就活中、全然受からずにいつ受かるかさえも分からない。
そういう時はなんで僕はだめなんだろうじゃなくて、
この時期は自分を成長させるいいチャンスだ、ぐらいに考えて、
1000社落ちても、まだ生きているから大丈夫ぐらいのスタンスでいきたい。

僕が最近考えるのはすべてのことにプラスもマイナスもなく、
それを自分がポジィティブにとらえるか、ネガティブにとらえるかだけなんじゃないかと思う。
「100社落ちた、どうしよう」ではなく、
「100社落ちて、色々と見えてきたし、成長した。次はもっといいチャンスがあるはず。」ぐらいが好き。
すべて今の自分が”リスク”に感じるものを”チャンス”という言葉に置き換えたい。

13年。

2013-08-07 18:13:15 | daily life
自習室で勉強していたら大学の2000年史みたいなものを発見した。
そこに載っていた集合写真には当時の教員と学生の顔ぶれが。
ふと、この人たちはその時に大学で何を体験し、何を感じたんだろうか、
そして今はどんな生活を送っているのだろうか、葛藤をしているのか興味が湧いてきた。

自分は13年前、2000年何をしていたのだろう、何を考えていたのだろう。
中学一年の時に将来なりたい職業に、”サラリーマン(課長)”と書いて、
友達に笑われたのをまだ覚えている。平社員より偉いからという理由で課長と書いたのも。
未だに課長がどんなポジションなのかも分からないし、分からなくてもいい気がする。
まさか自分がアメリカで就職を探しているなんて想像は全くしていなかっただろう。

ふと、今の自分を考えてみた。すると何もかもが場違いなような気すらしてきた。
アメリカという場違いな所に来て、建築・都市計画という場違いなことを勉強し、
そして25歳という12歳の僕からは場違いな未来にいる。
でもこの場違いさはいい意味でとらえたら、一つずつ目標としていたことに到達したからなのかも。
7年前に建築を勉強したい、その思いを大学で叶えた。
6年前に留学したい、その思いを叶えた。
13年前に25歳になりたい、その思いはなかったけど。

目標を叶えるためにはもちろん楽しいことばかりでもないと僕は思う。
それでも大変なことも伴うけど毎日刺激を求めて少しでも前進したい。
さて、これから13年後の僕はどんな場違いなことをしているのだろうか。
そう考えるとわくわくしてくる。

星空。

2013-08-02 00:16:38 | daily life
シンシナティに戻って、インターンシップを始めてからあっという間に3日間が経った。
ほぼ無給のインターンなので、開き直って何でもかかってこいという感じで臨んだ。
でも、予想に反して上司は気さくな人で、交通時間がかなりかかることも考慮してくれて、
もし家でできる仕事があったらわざわざ事務所までこなくてもいいからと言ってくれた。

その仕事とはまだ建築の仕事もあまりやったことがないのに、
ある中規模の店舗の改装の担当になってしまい、勝手に建築家というレッテルが張られて、
改装案や、店舗の外装などを1人で考えて、オーナーに話をつけにいくことになった。
そのオーナーもいい人で、自分のお店の利益を重視するより、
地域のためにどうその店舗を役立たせたいかにフォーカスをしていて、
自分でいろんなやりたいことなどビジョンをあつく語ってくれた。
この2ヶ月ほど、仕事探しとグラフィックの練習で建築って何だろうと悩んでいたけど、
こうやってビジョンを持っている人の思いを形にするのを手伝う仕事なのかなと、
少し分かったような気がして、ちょっと嬉しかった。

でも、今日一日で(毎日そうだけど)、嬉しいと思ったら、また寂しくなったりして、
自信が出てきたとおもったら、また自信がどっかにいったりして、
喜んだら、次の瞬間にはまた困ったりしてを繰り返している、最近は特に。

そのインターンの仕事の残りを学校でやってたら、今はもう夜中の12時過ぎ。
ふと、なんで僕はこんなに働いているだろう、ぼくの人生は何なんだろう、と考えてみる。
そういうときは決まって、屋上に出て、空をボーと眺めて、考えてみる。
けれど分からない。
3年前、大学4年生のこの時期にも朝の6時に研究室から屋上に出て、同じことで悩んでいた。
そしてやっぱり分からず、空を見ながら、深いため息をつく。そしてまた作業に戻っていく。
この3年間、僕にとって色々なことがあったから、自分が変わったと考えていた。
でも結局、僕は僕で、何も変わっていないんじゃないかな。
また3年後も同じように空を見上げながらため息をつくんだろうなぁ。