ワニと読むミステリ(探偵は犬を連れて )

読むと、黒幕は大物のときが多いかも。

(イヴリン・デイヴィッド著)
マック・サリヴァンは、元刑事で今は私立探偵です。
手元不如意につき、友人の葬儀社経営者ジェフから、葬儀費用の代わりに取り立てた車を借りて探偵稼業を営んでいます。この車がいつも災難にあって、次々と色々な車を借りることになってしまいます。霊柩車、ゴキブリ駆除車、中古タクシー、など。この車が災難に遭うところは、ステファニー・プラムに通じるところがありますね。ま、ステファニーは車を大破させることが多いですが、マックはそこまで過激ではありません。
事件は大学の経理の問題です。
大学の帳簿から50万ドルが騙し取られているのが発覚しますが、その容疑をかけられたのは、まだ雇われたばかりのダン。ダンを慕う甥の大学生サムは、姿をくらました叔父の行方を探してくれるように調査を依頼します。  
経理部長が時計台で殺されているのが発見され、殺人の容疑までダンにかかります。
さらに経理部の関係者が被害者になり、事件は次第に拡大します。
登場人物がとても多いので、記憶力の悪いワニは、「登場人物」表をそのつど参照しなければならず、とっても大変でした。だんだん混乱してきます。
探偵とイヌの組み合わせからみると、パンプルムース氏シリーズに通じるものがありますね。パ氏の愛犬もブラッドハウンド(名前はポムフリット)で大型犬です。ポムフリットは、元警察犬です。
探偵マックをめぐる人たちがなかなか個性的で、とてもおもしろいです。ワニが気に入ったのは、マックの探偵事務所の秘書になったJJ。容姿はすさまじくて、いろんなツテがあって役に立つ男の子がいろいろな方面にいて、なかなか優秀。これからも、もっと活躍してほしいです。
マックの愛犬は、アイリッシュ・ウルフハウンドのウィスキーです。
いつでもマックと行動をともにします。もっとマックが、ウィスキーの考えていることに注意を向けていたら未然に防げたこともあるのに、残念です。
犯人への手がかりはあまりないので、推理する楽しみは少し欠けるかも。
でも楽しく読めます。

■アイリッシュ・ウルフハウンド
 アイルランド原産の大型犬。猟犬だそうです。
 性格はおだやかで、やさしく、状況判断にすぐれ、おおらかで理知的なイヌだそうです。
 素敵ですね。
 どんな顔かは、本の表紙を見てください。
  
主人公: マッケンジー(マック)・サリヴァン(私立探偵、元刑事)  
場所:  USA、ワシントン市
グルメ: なし
動物:  イヌ:ウィスキー(アイリッシュ・ウルフハウンド)
ネコ:スニッカーズ(赤砂糖色のネコ)
ユーモア: 中

探偵は犬を連れて (創元推理文庫)
イヴリン デイヴィッド
東京創元社

イヌ好きの方、ステファニーのファン、ポムフリットのファンの方に
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