光画繚乱

映画と写真、どちらも「光」が関わるので、そしてそれが「錯綜し合う」ということから、ブログタイトルを光画繚乱としました。

トランぺッター、中学生に暴力

2017-09-03 10:31:04 | 私見偏在

世界的トランぺッターの日野皓正氏が中学生の髪を引っ張りまわした挙句、往復ビンタをする、というショッキングな事件があった。

世田谷区教育委員会の主催で「新・才能の芽を育てる体験学習」として開かれた「日野皓正presents Jazz for Kids」コンサート中に起きた。

会場には600人ほどの人が集まりほぼ満員状態。テレビの動画では、日野氏がドラムソロ演奏が長すぎた中学生に歩み寄り、スティックを取り上げ床にたたきつけ帰ろうとしたが、件の中学生が今度は素手でドラムをたたき続けた。すると日野氏は中学生の髪の毛を掴んで振り回し、その後往復ビンタを繰り出したというもの。

「世界的……」と修飾語が付く日野氏が、スティックを取り上げるまでは、会場には笑いが聞こえていた。「世界的……」なアーティストのやることは「ある程度まで」は「許容範囲」という雰囲気が会場にはあったはずだ。

しかし「世界的……」な人が「中学生に激怒・暴力」はいかにも稚拙のそしりは免れない。

しかもこのコンサートは大人一人4,000円以上の入場料を取っているのだ。「世界的……」な人がコンサート中に客の前で、露骨すぎる注意や暴力を行うことはいかがなものか。

また教育委員会も状況がどうであれ、暴力は「絶対だめ」を当初から貫くべきだった。

それは「世界的……」かどうかは関係がない。「教育に暴力は似合わない」の原則を通すべきだ。

根本は「世界的……」な人に指導をさせることに問題がある。日野氏はアーティストでありある種の職人。教育者ではない。せめて教育者である音大の先生にお願いすべきではなかったか。プロを目指すと言っても相手は義務教育中なので。(続く)

コメント    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« レッド・ダイヤモンド 2016... | トップ | 9月3日(日)のつぶやき »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

私見偏在」カテゴリの最新記事