人を動かすには「富と恐怖」だと言われている。一般的に人は「利益になる」と思えば、また「身の危険を感じる」と何らかの行動をとる。「富と恐怖」を同列に並べると、恐怖のほうが人を動かしやすい。
目の前に「富」をちらつかせても、動く人と動かない人が出てくる。しかし「恐怖」は特にちらつかせなくても、恐怖の「兆し」を感じさせただけで、人を動かすことができる。
トランプ次期大統領のやり方がこれだ。まだ大統領になっていないにもかかわらず、自国民のみならず世界が振り回されている。
「関税」という言葉を発しただけで、米国以外に工場を持つ外国メーカーは、今後取りうる選択肢の幅は極端に狭められることになる。
減税や土地買収に便宜を図る「従来の政策」は生ぬるいとばかりに、今後このような「パワハラ」を凌駕する強硬手段が取られることは、工業製品の価格を必要以上に高騰させ、
自国の「労働力の質の低下」をも招きかねない。「脅かしさえすれば思いがかなう」からだ。
「恫喝という政策」は結果的にアメリカの国力を低下させてしまうことだろう。
超大国の政治家ならば、人気取りの今だけの刹那的な政策を取るだけではなく、世界百年の戦略を公示してほしいものだ。
選挙中だけのパフォーマンスと思っていたが、「Twitterでつぶやくだけで世界を牛耳れる」と、もし思っているならば品位を疑ってしまう。記者会見での自分勝手な「マスコミ選別」がたたって支持率が降下してきた。
彼は「関税とみかじめ料」の違いを知っているのだろうか。
盛り上がりを欠きながら、約束の「イントロ20分ルール」が来てしまった。後はどうなろうとイントロで「客離れ」が始まれば失敗作。
評価 B
珍しく原題よりも邦題が素晴らしい。ジョディ・フォスターがきれいだ。しかし、彼女の出演シーンが少なすぎる。男の子が大人になりかけのころは、年上の女の人にあこがれを持つ。そんな甘い思い出が見る人に迫る。しかしこの作品は、素晴らしい要素を持ちながら「物足りなさ」を感じる。「作りが雑」なのだ。
せっかくのジョディの良さが描き切れていないし、何をメインに描きたいのかわからない。ジョディと少年。白い浜辺や桟橋のシーンは秀逸。野球のシーンはあまりこだわらないほうがよかったのでは……。とにかく残念。
評価 B