午後も、1-2の道徳の時間にお邪魔しました。
いつもの担任の先生による道徳ではなく、学年団の先生が行う授業は新鮮で、みんなすごい集中力でした。
最初に、曲を聴きました。
「この曲を歌っていた人、森繁久弥さんの体験を書いた文章から考えて行きます」。
森繁さんは、俳優。特に、「屋根の上のバイオリン弾き」という舞台は、900回以上上演された素晴らしい舞台。
ある日の公演で、舞台の一番前の座席に座っていたひとりの女性がいました。
一番前なのに、ずっと下を向いて舞台も見ずにうつむいている。眠っているのかも。
一生懸命やっている舞台を見ずにうつむく女性の態度に、舞台の「わたしたち」はいい印象を持ちません。
自分が一生懸命取り組んだことを褒められたら、どんな気持ち?逆に無視されたり、聞いてくれなかったら…?
しかし、この話には続きがありました。
公演が終わって顔を上げた女性は、眠っていたのではない。なんと「全盲」だったのです。
彼女は、目が見えない分、全神経を耳に集中して、公演を楽しんでいたのでした。
拍手を送る女性を見て、「わたしたち」は…。
彼女の真実を知って、「わたしたち」が感じた気持ちを、まずは自分で、その後周りの友だちと考えていきました。
世の中には、自分が「こうだろう」と(勝手に)思い込んでいることで、実際は「そうではなかった」ことがいっぱいあります。
では、どんな気持ちで、姿勢で、周りの人と接していけばいいのでしょう。
最後の考えをまとめます。
とても集中して、よく考えられていたと思います。がんばりました。