放送作家村上信夫の不思議事件ファイル

Welcome! 放送作家で立教大大学院生の村上信夫のNOTEです。

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コメントを頂きました。ありがとうございます。

2010年12月20日 06時36分52秒 | 不祥事対応の専門家として
会社をつぶす経営者の一言 「失言」考現学 (中公新書ラクレ)
村上 信夫
中央公論新社


Masayaさんから またコメントを頂きました。 
丁寧なコメントありがとうございます。
勉強になります。
年末の忙しさで、返信が遅れました。すみません。
長くなるので、こちらに書きます。

>まずは「抱える問題点」の洗い出しをして、その改善をする。組織全体で、“目的意識の共有”が図れる様にする――それが、早道では無いか、と思うのです。

ご指摘の通りだと思います。そのことでは、本書でも例えばトップの責任として、「知るべき体制を作ってこなかったことも含めトップの責任」p37「背景には・・・」p77など抱える問題点に向き合う視点は、再三、指摘しています。が、「会社をつぶす経営者の一言」(中公新書ラクレ)の趣旨は、第一に「起こったことにどう対応するか」という危機管理の事例を挙げることにあり、必ずしもご指摘の部分をカバーするものではありません。
その点は、物足りないとすればご指摘の通りだと思います。が、限られた紙面、お許しください。
組織全体でどう対応するか及びその具体的な手法の一部は、拙著「企業不祥事がとまらない理由」(芙蓉書房)などで触れています。お時間あればご覧ください。

ただ、同時に思うのは、Masayaさんが指摘される組織全体で、“目的意識の共有”の企業の目的は何かということです。
本来、企業の目的は、その生産、サービスをもって消費者に利便を提供することではないでしょうか?
菓子メーカーのF家はなぜ批判されたのか。
これは、安全安心の問題のように議論する向きもあり、マスコミの一方的バッシングと結論づける向きがあります。

・・・ もちろん一部に行き過ぎがあり不勉強な記者がいたことは大いに反省すべきです。その点は、同業者として悲しく思いがあります。

が、本質は「ママの味」を標榜している企業が、後に第3者会議の報告書でも認めているように不潔極な工場、自らが決めたルールを平気で破っていることにあり、そんな企業が作ったものを自分の手で我が子に食べさせたという母親の気持ちと向き合えるかということにあるのではないでしょうか?

そのことを、本書で「KY発言」として指摘していますが、実は、KYと呼ばれる発言は、その企業が、自分たちが何に依ってたつ会社なのか、本来の目的を忘れていることから出ているように思います。

ある大手ハムメーカーの井戸水汚染でも同様の問題が起こりました。汚染の程度は自然界にもたまにある程度。記者会見に臨んだ役員の発言にもそう考えている様子が見え隠れしました。その通りです。彼らの立場に立てば。
しかし、それを見た、たった今、自分の手で、そのハムを我が子に食べさせた母親はどう思うのでしょう・・・。
安全であることを根拠と共に伝えることと同時に、・・・それはマスコミの役割でもあります。事実、この時の報道ではその点、指摘した内容も多かった。・・・、そのメーカーは自分たちが、子供たちに安全・安心な食品を提供する企業として(これが、この企業の活動の目的だと思います。)、何が足りなかったか反省し、何をすべきか説明すべきだったのではないでしょうか。それがなかったため、世論は沸騰しました。

カネミ油症事件の現在をご存知でしょうか?
50年たっても今だ続くこの事件。直接、被害者となった方々の苦しみはもちろんですが、僕が苦しかったのは、その油で料理したものを我が子に食べさせた母たちの終わりのない贖罪です。
我が手で我が子に与えた・・・。
母たちに何の落ち度もないのですが、繰り返し、自分を責めていました。

本書を書くに、500事例の不祥事についてできるだけの資料に当たり、記者たちに話を聞きました。当事者となった企業の視点で書かれている資料も読み、報じられた企業の関係者にも会いました。
その中で感じるのは、不祥事と報じられケースで一番多いのは、実は、まじめな人たちだということです。まじめだということは、一生懸命、事実を組み立て答えようとしています。・・・そこに間違いはないのですが、その時、自分たちが「何に依って立つ企業なのか」本来の目的を忘れているケースが多いのです。まじめに自分たち側からの事実を組み立てているので、かい離していることに気づかいない。大変申し訳ない、意地悪な言い方をすれば、自分たちの都合でのみ話しているように聞こえる発言、そこから前述のKY発言が生まれます。

Masayaさんがご指摘になっている「目的意識」とは、繰り返しますが、【自分たちが何に依って立つ企業なのか】、その商品を食べる、利用する人たちはどんな場面でどんな風に食べているのかをしっかり意識するところから生まれるものであるべきではないかと思います。

僕の本を丁寧に読んでいただき ありがとうございます。

企業不祥事が止まらない理由
村上 信夫,吉崎 誠二
芙蓉書房出版

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犯罪心理学者 花見小路珠緒の不思議事件ファイル (グラフ社ミステリー)
村上 信夫
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100年前、電話放送局があった。

2010年11月16日 02時48分16秒 | メディア論
会社をつぶす経営者の一言 「失言」考現学 (中公新書ラクレ)
村上 信夫
中央公論新社

現代メディア史 (岩波テキストブックス)
佐藤 卓己
岩波書店


不特定多数に同じ内容をリアルタイムに伝える放送(同時同報性)は、電波の利用以前、それよりもかなり先行する形で、電話新聞、電話放送局というべきものがあった。
電話は、1876年にA. G. ベルにより電話が発明されるが、その後、電話が急速に普及して、電話の利用法が様々に模索された時期があった。この時に、電話放送局が生まれた。

1877年、「ミュージカルテレフォン」(オペラや演劇の生放送装置)
    娯楽やジャーナリズムのメディアとしての電話
 
世紀末 パリ・ロンドン・ニューヨーク・フィラデルフィアで、コインを投下して聞く、音楽番組やニュース番組が登場。

1900年頃 「テレフォン・ヒルモンド」(ハンガリー)ニュースや音楽を電話回線で流すラジオ放送のような電話システム(〜 1925年、ハンガリー・ラジオ放送に吸収)

1911年 テレフォン・ヘラルド(アメリカ・ニュージャージー州ニューアーク)

企業不祥事が止まらない理由
村上 信夫,吉崎 誠二
芙蓉書房出版

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村上 信夫
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日経トレンディヒットランキング 3年前は?

2010年11月09日 05時29分32秒 | ニュースはロバの耳
会社をつぶす経営者の一言 「失言」考現学 (中公新書ラクレ)
村上 信夫
中央公論新社

日経トレンディ ヒット商品航海記―日本人の消費はこう変わった
北村 森,山下 柚実
日本経済新聞出版社


先日、「日経トレンディ」の今年のヒット商品のランキングを書いた。
では、3年前、どんな商品がヒットしたか、覚えているだろうか。
では、2年前は。そして、去年は?
並べてみると、今、思うとその後の変わりように突っ込みを入れたくなるものもあり、定番となったものもあり。

2007年
1位 Wii
2位 ビリーブートキャンプ 
3位 Youtube
4位 キッザニア 
5位 クロックス 
6位 宮崎県 
7位 デザインエコバック
8位 AXE男性用フレグランス 
9位 クリスピークリームドーナツ 
10位 千の風

2008年
1位 PB(プライベートブランド)
2位 Eee PC
3位 Wii Fit
4位 アウトレットモール
5位 ZERO系飲料
6位 鉄道博物館
7位 BBクリーム
8位 H&M
9位 BD(ブルーレイ・ディスク)レコーダー
10位 ケシポン

2009年
1位 プリウス&インサイト
2位 キリン フリー
3位 ドラゴンクエストIX 星空の守り人
4位 抗インフルエンザグッズ
5位 国宝 阿修羅展
6位 ドット入り罫線ノート
7位 ウーノ フォグバー
8位 ポメラ
9位 蒸気レスIH
10位 990円ジーンズ

2010年
1位 食べるラー油
2位 3D映画
3位 スマートフォン
4位 プレミアムロールケーキ
5位  iPad
6位  ポケット ドルツ
7位  低価格LED電球
8位 チンしてこんがり魚焼きパック
9位 ハリナックス
10位 1杯でしじみ70個分のちから

企業不祥事が止まらない理由
村上 信夫,吉崎 誠二
芙蓉書房出版

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村上 信夫
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ヘンな校則

2010年11月05日 05時57分46秒 | ニュースはロバの耳
会社をつぶす経営者の一言 「失言」考現学 (中公新書ラクレ)
村上 信夫
中央公論新社

ヘンな校則
ヘンな校則研究会
イーストプレス


・・・ あなたの常識、世間の非常識

「先輩の前で笑ってはいけない」
「男女交際してもいいが、お互いの愛を確かめ合うこと」

これはどこのルールかご存知だろうか?
世の中にある様々なルール。街を歩けば交通ルール、学校・仕事場に行けば、校則!社訓!
よく読むと、なぜそんなルールが生まれたのか疑問なものも多い。

●PL学園(野球部)⇒1年生は、上級生に「はい」「いいえ」しか言えない
●宝塚音楽学校⇒1年生は、学校や、先輩の前では、笑っては、いけない。

その他、突っ込みどころ満載のこんな校則がある。

●授業中ヘラヘラしてはいけないが、大声で笑うのはいい。

「笑い方も千差万別。のはずだが・・・」

●男子は学校内では必ずヘルメットをかぶること。

「どんな学校だ!」
 
●ボーリングは日祝日の10時〜17時の間とする。

「ボーリングネタは、日本中にある」

●1日2ゲームまでとし、男女混合、社会人とのゲームはしないこと。

●家から電信柱3本以上の外出は、すべて制服とする。

「およそ半径30m」

●人の話を横取りしない。横取った場合は心から謝る。

「国会議員の手帳に書いておこうよ。特に、仙石由人官房長官には」

●夏休みに髪を切らない。切るときは先生の許可を得る。

●登下校中、流氷にのってはいけない。

●男女交際してもいいが、お互いの愛を確かめ合うこと。

「こんな交際が必要な学校って・・・。ちなみに、相手の年齢の制限はなかった」

企業不祥事が止まらない理由
村上 信夫,吉崎 誠二
芙蓉書房出版

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常田健という画家がいた

2010年11月03日 06時44分12秒 | 人間って
会社をつぶす経営者の一言 「失言」考現学 (中公新書ラクレ)
村上 信夫
中央公論新社

常田健
常田 健
角川春樹事務所
土から生まれた―津軽の画家 常田健が遺したもの
常田 健
平凡社


 青森に、常田健(つねだけん)という画家がいた。その名を知っている人は、地元でも多くない。
「人に見せるために描いているのではない。売るためでもない」。
「土蔵の画家」「農民画家」「青森のゴーギャン」などと呼ばれているが、本人は「描きたいから描く」と淡々とした姿勢で生涯に300枚ほどの絵を書いた。
 常田健は、89年の生涯のほとんどをリンゴ農民として送っている。
 雪深い青森の津軽平野において、黙々とリンゴを育てていた。その一方で、時間ができれば、実家の土蔵を改造したアトリエにこもり、絵筆を握った。

 「満足」

冬、春、夏、秋
何回くりかえしてもいい季節だ。
ただくりかえしていてくれれば
それで満足だ。
ただこのくりかえしだけしかないように願う。
                 常田健

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