今年もバレンタインの季節がやってきた。
チョコレートというと、聖地はマヤ文明。
チョコレートの原料となるカカオは、歴史を辿ると、紀元前1100年頃の古代メキシコのマヤ文明の時代から王様に日常の飲み物として好まれていたそう。
先日訪れたBIZEN中南米美術館。
ここでは中南米の歴史が多くの展示物や資料とともに紹介されており、たまに館長さんが展示内容をわかりやすく紹介したり、古代の土笛を実際に演奏してくださったりする。
現在行われている企画展「MAYA戦国時代」では、当時の王様が日常使っていたチョコレートカップが展示されていた。
描かれているのは、館長さんの説明によると、王様がジャガーのかぶり物をしている場面だそう。
王様の顔がどこにあるのか、まずそこからわからず、突っ込みどころ満載のイラストが楽しい。
当時はカカオ豆を乾燥させて粉砕し、水で溶きながら食紅などを加えて泡立てて飲んでいたそうなので、今のように砂糖やバニラを加え、固形の甘いチョコレートになったのは、後年、ヨーロッパに渡ってからのことらしい。
王様のチョコレートカップは普通のマグの約3倍の容量。これで1日約30杯のチョコレートを飲んでいたとか。
そのためか、王様たちは皆、当時としては長寿だったそう。
当時のチョコレートを今度はぜひ試飲してみたい。
今回の企画展のキャラクターのウサギ(ちなみにふだんの美術館のキャラクターは「ペッカリー」という名前のヘソイノシシ)。
チョコレートポット(右はポットの蓋)。
BIZEN中南米美術館→https:/<wbr />/www.la<wbr />tinamer<wbr />ica.jp/