ブルー・オーシャン戦略 競争のない世界を創造する (Harvard business school press)W・チャン・キム,レネ・モボルニュ,有賀 裕子ランダムハウス講談社このアイテムの詳細を見る |
筆者は数年前よりカットオフという1回1,000円の激安床屋さんに通っています。近所には激安床屋のパイオニア「QBハウス」もあるのですが、なぜか天邪鬼な性格から、QBハウスでなくカットオフを愛用していました。しかし先日、急に髪を切りたくなっため、仕事の帰りに・・・に寄るとすでに閉店後だったため、閉店時間がカットオフより1時間以上遅い「QBハウス」に初挑戦することになりました。
店に入って真っ先に目に飛び込んだのが、『QBハウスがハーバード大学教授の書いた「ブルー・オーシャン戦略」という本で紹介されています』というポスターでした。ちょうどその時私のカバンの中に読書中のこの本が入っておりまして、初秋のシンクロニシティを感じた次第です。
本書は2年前に経営学の世界で大ヒットした本の一つです。『既存の血みどろの戦いが繰り広げられている「レッド・オーシャン」から抜け出し、競争のない「ブルー・オーシャン」の世界で利益を最大化しよう』というのが本のおおまかな趣旨ですが、なんといっても「ブルー・オーシャン」という絶妙なネーミングがこの本の最大の売りだったのではないかと考えます。
もう一つの売りは「事例」の豊富さです。前述のQBハウスもそうですが、アメリカだけでなく、全世界の事例を取り入れているところがこの本の魅力でもあります。建築用のセメントをプレゼントとして販売ことで成長したメキシコの会社や、車両価格は高いものの、メンテナンスコストを抑えたバスを開発することで大ヒットした会社などです。またアメリカの事例でも、ティッピング・ポイントリーダーシップの成功例として、ニューヨークの交通警察の改革を取り上げた章はなかなか読み応えがありました。
翻ってeラーニングはどうでしょうか?今までの教育業界のレッドオーシャンから抜け出すツールとして使われているのでしょうか?どうも私にはレッドオーシャンをより赤く(赤字+競争激化)するためにeラーニングが機能している気がしてなりません。この本を読んでステップどおりに考察すれば、我々も青い海にたどり着くことができればいいのですが・・・
などと思い悩む脳裏に浮かぶのは、松田聖子の「青い珊瑚礁」だったりする訳で、こんなことでは当分赤い海で遠泳が続きそうです。(文責 コガ)
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