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vol.482:『日本の男を喰い尽くすタガメ女の正体』

2013年07月01日 | eラーニングに関係ないかもしれない1冊

日本の男を喰い尽くすタガメ女の正体 (講談社プラスアルファ新書)

今回ご紹介するのはちょっと怖い本です。恐妻をお持ちの殿方は、決してこ
の本を奥様の前で読んだり、奥様の手の届くところに本書を置いたりしては
いけません。さて、表題のタガメ女ですが、タガメとは体調6センチぐらいの大
型水生昆虫です。魚やカエル等をガッチリ捕まえ、口吻(くちばしのような
もの)を体に刺して生血を吸うという恐ろしい昆虫です。そんなタガメに現
代日本の「専業主婦」をあてはめて論じたのがこの本です。すなわちタガメ
女とは

「収入や社会的地位のある男性を捕獲し、『幸せな家庭』というタガにがっ
ちりとはめて自由を奪い、リソースを吸い尽くす女性」

のことを指します。一方で搾取される側の男性は「カエル男」と本書では呼
ばれています。

昨今「専業主婦になりたい」という若い女性が増えているそうです。ユーキ
ャンがPRエージェンシーのアイシェアと共同で行った調査(2010年)では、
未婚女性の半数以上が、出産後は「専業主婦になりたい」と回答、とくに20
代の「専業主婦」希望は58.5%ということです。(参考:専業主婦願望に関
する意識調査 アイシェア http://release.center.jp/2010/08/2602.html)

そうした社会動向を反映してか、一度専業主婦の地位をゲットした女性はタ
ガメのように夫をがっちりと捕まえ、その地位を不動のものにするため様々
な策を講じるそうです。さらにそうしたタガメ女の存在が日本経済にも悪影
響を与えているというのが本書の大まかな主張です。

本書の中には「カエル男度チェックリスト」というのがあります。さっそく
試してみました。結果を見たら自分の声が青空球児・好児のように「ゲロ
ゲーロ」と聞こえたような気がしました。同様に「タガメ女度チェックリス
ト」もあります。妻に「タガメ女度チェックリストやってみな」とは言えな
いので、私の観点でチェックしてみました。結果は聞かないでください。そ
れが優しさというものです。

さらに追い打ちをかけるように本書にはこんな事が書いてあります。
「(カエル男の多くは)そうした支配関係の何とも言えない居心地の悪さに
ついては、ぼんやりと自覚はしているのです。しかし、『これが夫婦という
ものさ』と現実を見て見ぬふりをして、必死に目を背けています」
もう怖いからこれ以上責めないでくれーと叫びたくなりました。

正直なところ、本書には論旨が飛躍している点もいくつか見受けられます。
また「誤解してほしくないのですが、私は決して○○を批判しているのでは
ありません」という文章が散見されるのですが、明らかに専業主婦を攻撃し
ています。そんな具合なのでAmazonの書評でも賛否両論です。

しかし、本書には開けてはいけない「パンドラの箱」をバールでこじ開ける
ような迫力があります。だから話が飛躍していても、「もしかしたらそうか
もしれない」と思ってしまう怖さがあるのです。

タガメ女やカエル男にならない秘訣は「ひとりひとりが自分の頭で考えて、
自分の魂と向き合って正直に生きる」ことと本書の結びで書いてあります。
しかしタガメに血を吸われて、頭に血液がいかなくなっている私としては、
それが一番難しいのです。個人的にはこの本を起点にして、より実証的に今
日的な家庭内の夫婦の関係について研究していただければなあと思った次第
です。
<文責 コガ>
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