大垣山岳協会

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若い頃の失敗に山の基本を学ぶ  理事長職を終えて

2017-03-15 | 山協トピックス

若い頃の失敗に山の基本を学ぶ  理事長職を終えて

20歳の時だったと思う。6月に単独で御嶽山縦走に出かけた。田ノ原でバスを降りるとビックリ。お山は銀世界。天候に恵まれ無事に濁河温泉に下ったが余りに無知無謀だった。

 8月に友人と2人で白山の縦走を計画。御嶽のことがあるので、本で雪上歩行術を学習した。しかし、ピッケルは知らなかった。大汝峰を越え北竜ヶ馬場の急な雪渓トラバース。友人に本で学習したキックステップを教え慎重に進む。中ほどで後ろから「あっ」という声。振り向くと友人が滑落して行く。幸運にも少し斜面が緩くなり指を立てて止まった。

 「助けてくれ」の声に一歩踏み出した途端、私もスリップ。下に見えた岩に足を突っ張って止めようとした。脚力なんて非力なもんだ。尻は岩に激突し、身は雪面にたたきつけられた。おかげで滑落は止まった。激痛に包まれ身動きできない。でもよかった。手足は動く。這いずるように、登山道まで上がった。

 友人もけがはなく、2人とも重大事にならないで済んだが、山は素晴しいだけでなく、危険が隣り合わせだと身をもって体験した。

 危険がある山なら、危険を乗り越えるたくさんの基本があるだろうと考えているころ、人から勧められ当会に入会した。以来、雪上技術講習会、岩登り講習会を経て、山三昧に明け暮れた。でも、「別の生き方があるんじゃないか」と迷い、山から遠ざかった一時期もあった。しかし、暫くすると無性に山が恋しくなり、以後迷いはなくなった。

 素人の自分をここまで育ててもらったのは当会たればこそと思い、会の運営に努めてきました。少し体の不具合もありますが、今後もよろしくお願いします。 (佐竹 良彦)


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