大垣山岳協会

登山記録概要と写真

2017年5月20日 大杉谷渓谷─日出ヶ岳(1695.1mⅠ△[大杉渓谷・大台ヶ原山])

2017-06-09 | 「わっぱ」最新版

大杉谷渓谷─日出ヶ岳(1695.1mⅠ△[大杉渓谷・大台ヶ原山])安藤正明

            

参加者 L.安藤正、SL藤井利、竹森せ、田中善、阿部育、越智洋、柴田悦、長野邦、大谷早、岡本雅、河口加、名和妙、服部功、深貝重

車回送者 佐竹良、後藤友、衣斐剛

5月20日(土)大垣6:00=桑名東IC=大宮大台IC=R42=県31=R422=県53=宮川ダム第三発電所9:40=大杉谷登山口10:05─大日嵓(くら)10:20─地獄谷10:30─京良谷出合11:10─千尋滝11:45─シシ淵(昼食)13:00:ニコニコ滝13:25─平等嵓13:50─桃の木山の家14:50(泊)

5月21日(日)泊地5:40─七ツ釜滝6:00─崩壊地6:35~─光滝7:00─隠滝7:10─堂倉滝7:50─堂倉小屋9:45─シャクナゲ坂10:55─シャクナゲ平11:25─日出ヶ岳11:30~13:00─大台ヶ原ビジターセンター13:35~14:05=大垣

2004年9月の豪雨による土砂崩れで10年間も入山が閉ざされていた秘境、大杉谷渓谷の道が復旧したのは3年前。日本三大峡谷の一つ、滝と吊り橋と絶壁、鎖で繋がれた岩壁、難所の連続、そしてシャクナゲの花に魅せられて山行を計画した。計画実現で難題となる車の回送に悩んだが、会員の中から3人も車の回送協力者が現れ、暖かい善意にすがることにした。

 20日朝、参加者14名は3台の車に分乗し大垣を出発。ダム近くの宮川では今日がアユの解禁日らしく多くの釣り客が川に入り賑わっていた。車は一つ間違えば転落する狭い崖ぷっちを蛇行しながら高度を上げていく。3か所ある駐車場もほぼ満車、最奥部の第三発電所まで突っ込んで14名は下車、回送者と別れる。

 全員の隊列順序を決め、鎖場が多い断崖絶壁のためストックの使用禁止を確認し出発。すぐに大日嵓。コの字の岩壁。頭の岩から水がしたたり落ち、足元は濡れ、狭い岩棚道(写真)となる。谷は深く落ち込み絶壁。岩壁には太い鎖が設置され、慎重に歩を進める。すぐに大日嵓吊り橋に出会う。大杉谷には11か所の吊り橋がある。滝と共に見どころ一杯のコースが楽しみである。要所には「転落事故要注意」の看板が設置されている。今まで多くの命を呑みこんできた秘境。それでも人々を引き付けてやまない大杉谷である。能谷吊り橋、地獄谷吊り橋を渡ると広い京良谷出合に着く。ここで一休み。水越谷出合を越えるとほどなく千尋滝。高さ135m。大杉谷の数ある滝の中で一番の落差を誇る。天空から扇を手開きした形の岩の全面を流れる光景は圧巻だ。ここからは、大きな岩とアップダウンが続き高度を上げていく。鎖場も多い。

 眼下にエメラルド色の淵と透明な水の流れが新緑に映える。晴天からの日差しがまぶしい。連日の晴天続きでヒルの生息なし。快適!やがてシシ淵に着く。ここは大杉谷随一の景勝地。両サイドがV字形に切り立った平等嵓の奇観。その奥にニコニコ滝が望まれ、絶好の撮影ポイント。

シシ淵の通過では高度感もあり二重の鎖の難場を慎重にトラバースする。ニコニコ滝を眺めながら、しばらく行くと大杉谷の大きな看板とベンチがある。ここから平等嵓の二つの岩峰が平等な高さで望め、命名に納得する。やがて前方に大きな吊り橋が現れる。桃の木吊り橋である。橋を渡った突き当りが今夜泊まる山の家だ。まだ3時前だ。思ったより順調に来ることが出来た。桃の木山の家は収容人数は250名。我々14名は窓から吊り橋が見られる別室だった。風呂、食事、飲食、すべて言うことなし。明日は今日よりハード。長い行程と登りの連続に備え早めに就寝。空に満天の星。好天が約束された。

21日朝、出発後しばらくで着いた七ツ釜滝は三段になって岩と水が織りなすその美しさは神秘的である。滝を過ぎると大きな巨岩がゴロゴロする崩壊地に達する。2004年9月の豪雨で大崩壊した地であった。目印の赤丸シルシを追いながら登る。この難所を無事クリアすると光滝、隠れ滝、与八郎滝。最後の堂倉滝は落差は低いが豊富な水量が轟音を立てて落ちる。豪快で堂々たる風格である。

これ以後、谷を離れ岩の多い登りに変わる。ストックの使用を解禁する。今日も真夏並みの晴天に恵まれ汗が滴り落ちる。林道を横切って階段登ると無人の堂倉小屋に着く。ここからはシャクナゲ坂の登りと、シャクナゲ平へと続く。付近はシャクナゲの群落ばかり。赤やピンクの花が疲れた体を癒やしてくれる。

前方に日出ヶ岳が見えてきた。さすがに2日目は疲れる。ゴールは近い。熱中症寸前、最後の力を振り絞り駆け込むように日出ヶ岳の1等三角点に達した(写真)。桃の木山の家から約6時間。距離9km、登山口からの標高差約1400m。みんなよく頑張った。満ち足りた笑顔で健闘を讃えあう。日差しが強いため全員展望台の下の木陰に入り昼食をとる。

            

(地図は一部のみ掲載)展望台からは熊野灘の海、大峯連山の眺めが素晴らしい。左端には富士山の表示もある。回送者との連絡もとれ安心して下山。木道の階段を降り軽快に急ぐ。車回送者3人が待つビジターセンターに到着して合流した。感謝の再会。喜びを分かち合う。それぞれ思い思いに買い物をして大垣へ出発した。

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