甥っ子が就職し、やれやれと思い気や、社会人1年生、営業職で人間関係、会社のムード、仕事内容、様々な局面で葛藤しているようだ。
高校生のときに山登りが好きになり、大学時代はさらにどんどん危険を伴う山に挑み、親の心配を余所にとにかく趣味に打ち込んだ4年間だった。
もちろん趣味に投じる費用を捻出するために、アルバイトもしていた。
アルバイトくらいでは、社会人の仲間入りまでは、到達できないようだ。
学生時代、好きなこと三昧、マイペースに生きてきた人間が、一組織に入り、その一員として行動をとることに窮屈感もあるだろう、苦手なこともやらなければならない、気の合わない同僚、上司ともうまく付き合っていかなければいならないし、お客様との応対も敬語が流暢にでてこなくて苦労していることだろう。
自分の力量の無さに嫌気もさすだろうし、逃げ出したい気持ちも一杯。。。
想像するとかわいそうになるけれど、ここは試練!誰でも通る道だ、私もそうだった、
あれ?息子のときはどうだったっけ???
そうそう、彼は、学生結婚してしまったから、彼が社会人1年生になったときには、私は一緒に生活していなかった。。。
と、いうことは社会人になったばかりの彼の不安、もがき、苦しみ、会社の不満、愚痴等々、その全てをお嫁さんが受け止めてくれてたわけだぁ、もちろん今も尚。。。
ありがたいなぁ、
伊集院静著・大人の流儀7「さよならの力」の最後に特別収録として「旅立つ人へー青春の日々」と題して、新しく成人した若者と新しく社会人になった若者へ贈られたいくつかのメッセージが掲載されていて、その中の「むかい風を歩くんだ。」が印象に残った。
一部を抜粋すると、
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上り坂と、下り坂があれば、上り坂を行くんだ。
甘い水と、苦い水があれば、苦い水を飲みなさい。
追い風と、むかい風なら、断然、むかい風を歩くんだ。
どうして辛い方を選ぶかって?
ラクな道、甘い水は君たちに何も与えてくれないし、
むかい風の中にだけ他人の辛酸の声が聞こえるんだ。
真の大人というものは己だけのために生きない人だ。
誰かのためにベストをつくす人だ。
金や出世のためだけに生きない、卑しくない人だ。
品性のある人こそが、真の大人なんだ。
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今、声を大にして甥っ子に言ってあげたいメッセージだけど、今は何を言ってもお説教がましく聞こえるんだろうなぁ。。。
その若さで仕事以外に夢中になれるものがある甥っ子が私はとっても羨ましい、
仕事と趣味、早く両立できるといいね、伯母さんは、少し距離をおいて見守っています。
伊集院さんのメッセージの最後は、ちょっとホッとさせます。
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どうだい?大人って大変だろう。 しかしそうでもないさ。
ひと休みに一杯やれる。
さあ、大人に向かう君と乾杯。
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私は、もう、上り坂もむかい風も選びたくありませ~ん(笑)