海にたゆとう珊瑚的日々

書の事、愛する犬の事。平凡な毎日を楽しんで・・・

【文劇喫茶シリーズ「それから」】初日、見てきました。

2017-05-04 18:06:51 | 小平野生活
めちゃくちゃ久しぶり、10年以上ぶりに行きました、俳優座劇場。


六本木駅を4aから地上に上がると、六本木通りを挟んで芋洗い坂が見えました。
あの坂を下った先にあった“STB139”によく通ったなぁ~。。。

そんな感慨に浸りつつ1分も歩くと、俳優座劇場。


平野良さん主演の3人芝居【文劇喫茶シリーズ「それから」】初日を見てきました。


男性や年配の方々も結構いらっしゃってました。
夏目漱石ですものね。


明治の時代。
お金持ちの次男坊で、親の仕送りで悠々と生きる“高等遊民”長井代助。
「あらゆる神聖な労力は麺麭(パン)から離れている」なんてのたまうんですよ、この方。
今なら「何言っちゃってんのよ、健康な大人の男が30にもなって、まったくもって働け―」と思うワケですが(笑)
この字面だけでみると鼻持ちならない感が半端ない代助役に、よくぞ平野良を起用してくださいました。
というくらいぴったり(笑)

愛している女・三千代を、親友・平岡の「妻にならぬか?」と口説いたりする。
自分を好いていてくれるものだとばかり思っていた(事実、代助は三千代を愛しているのだが)三千代は結局平岡に嫁ぎ
東京から離れた地で生まれたばかりの子を亡くし、夫との間に埋められない溝を抱えて孤独を生きている。

三千代が平岡と共に東京に戻ってくるところから物語が始まる。

人妻になった三千代をそれでも愛し続けている代助。
平野さん、綺麗だから、苦悩する姿も美しい。
三千代役の帆風成海さんも美しいでしょ。
二人だけの時間を共有していくシーンが儚くて、だけれども互いの自我も見え隠れして見応えありました。

平野さんの表情がどんどん変化していくところなど、見どころ満載です。


三人芝居だから、三千代さんが突然代助の父親役になったりするのよ。
三千代姿のまま、すくっと立ち上がると背筋がきりっと伸びて、父親に変化する。

平岡役の今立進さんに至っては、代助の兄嫁になって登場したりするの。
兄嫁登場のシーンは、ともすれば重いお話に「笑い」というスパイスを振りかけてくれる。
楽しみました~


で、ゲストもご出演。
昨日の初日は寿里さん。
わたしにとっては、1年ぶりの生・寿里さん。昨年の4月だったかな「ふしぎ遊戯」を観に行ったのは。
すごぉいキレイな方なんですが、なにしろ東京コレクションにもご出演なさるくらいの長身。
着物の丈がふくらはぎまでしかない(笑)

寿里さんを見られたのは単純に嬉しかったけど
実の所、この舞台にゲストは必要なのかしら? 
本筋と違うシーンが突然入り込んでくるので、違和感があり過ぎて・・・
平野さんも代助から離れて“素”っぽくなっちゃってたし
特に、2回登場する中の2回目はまったく必要性を感じない。

代助が三千代との思い出の花(三千代そのもの?)白百合を部屋中にばら撒いくという、
美しいシーンの後に唐突にゲストが登場するので
せっかくそこまで作り上げて重ねあげて来た代助と三千代の“愛”がぶち切られてしまって
正直、とっても勿体なかったと思います。


その後に、平岡に「三千代を自分に譲って欲しい」と頭を下げ、互いの心をぶつけ合う激しいシーンや
勧めていた縁談を断ってきた代助に対して、今後親でもなければ子でもないと父親が激怒し縁を切る。というシーンが続き
そこで初めて、高等遊民だとうそぶいてきた代助が
現実の“生活・パンのために”仕事をしなければ生きていけない事に気付き
見どころ満載のに染められた、美しくある種の狂気を抱えたラストを迎えるので
2回目のゲスト登場は、私はいらないと思う。



とはいいつつ・・・・・

6日のチケットを取っているんだけど
あとから発表されたゲストがフッキ―さん(藤原祐規さん)と知って、
平野さんとフッキーさんの共演が見られると判って、めちゃくちゃ嬉しかったりするという

矛盾を抱えております


まぁ なんだかんだ言っても
2時間ずーーーーっと舞台上に居る平野さんを見ていられるという、
小平野の末席に位置する者としては幸福な舞台でございます。



初日はまだ固さもあったけれど
これから代助と三千代のシーンは濃密さを増していくと期待できるし
次の観劇日が楽しみ。

思うに、この舞台。
椿の赤や百合の白。すずらんの清純さんなど、花に語らせる部分の使い方も面白い。
演出も脚本、照明も好みでした。


DVDも発売されるし、本当にCLIEさんの舞台は嬉しい事が多い。
今回面白かったので、取り上げられる文学が好みだったら「文劇喫茶シリーズ」をまた見たいなと思います。


まずは、今回の舞台の完成度がどんどん上がって行く事に期待してます。


と、素人の私の感想よりも的確な
こちら←観劇予報に写真満載でゲネプロの様子がUPされています。
よかったらお読みください。


追記
勝手な思い込みですが
代助が部屋に撒き散らす白百合。
白百合は“処女性”の象徴な気がするんですよね。
代助にとっては
たとえ結婚して(しかもそれは自分が強く勧めた)いても、子を(死んだとしても)成していても
三千代は彼にとっては、永遠の処女であり永遠の恋人なのかな、と。

ゆえに苦しみ、三千代への愛に囚われているのかと。

原作を読んだことがないので、あくまで舞台から受けた印象ですけど。
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