伝家の宝刀。

思いつくままに書き殴ったページっす。

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「赤ずきんくん」(12)

此処は小高い丘の上。
東の森を抜けた処に位置する、人里離れた未開の地。
眼下には鬱蒼とした木々の絨毯が広がり、
その中を縫うように、麓の村へと続く細い長い一本道が続いていました。

そんな何処か物悲しい風景の中で、
赤ずきんくんのお祖母さんは、日々の堕生を貪っていたのでございます。

頂に構えられた居は,
小さいながらも堅牢な造りを誇り、
無駄に難攻不落の要塞と化していました。
例え王国が一個師団を投入しようとも陥落不可能であろうとの
専らの噂でございます。

ちなみに、何に備えているのかは恐ろしくて聞けません。
っていうか、聞きたく無いッス。

「折角このあたくしが噂を広めておいて差し上げたのに、
あのデキの悪い娘ときたら。。。見舞いにも来ないなんて。
親の顔を拝見させて頂きたいものだわ!!!

素敵な頭の悪さを露呈しているこの上品ぶった女性こそ、
我らが主人公「赤ずきんくん」の祖母であり、
お母さんの実母である。

ピンクの薔薇模様のネグリジェが図々しくも厚かましく、
毛穴から毒を噴霧しながら歩いているような、
素敵な「大人」の女性でございます。

「赤ずきんくん」(11)

「俺様を無視すんじゃねえ!!! 実はちょっぴり寂しがり屋さんな狼は、 精一杯の自己主張をしてみました。 その甲斐あって、やっと狼を認識した赤ずきんくん。 開口一番、 「あっ!ネコさん! 「イヌだろ!!! 出た! 必殺の自虐的ツッコミ。 ネタ的にはまずまずしてやったり状態なのだが、 心の中に広がる、しんみりとした虚しさは拭いきれない感がある。 「とにかく!俺はお前をだな!!! 冷静さを装 . . . 本文を読む

「赤ずきんくん」(10)

仄暗い森の中で、静かに対峙する二匹(?)。 「ふっふっふっ やっと気がついたか。 ボーズにゃ悪いが、美味しく頂かせてもらうぜ! 「あああああっ。。。 ぼっぼくっ! 恐怖から沸き上がる悪寒だろうか、 声を震わせながらも精一杯の言葉を絞り出す! 「道に迷ってる!? 「そっちかい!!! タイミングといい声量といい、申し分の無い絶妙なツッコミだ。 きっと名のある芸人に違いない。 ちなみに立ち位置は . . . 本文を読む

「赤ずきんくん」(09)

「あああっ!!! 赤ずきんくんの悲痛な叫びが、森の中に響き渡る。。。 幼い命が危険に晒されているその頃。 お母さんは、己の罪深さにやっと気が付いていたのでございました。 「何て事を、、、あたしは、、、 取り返しの付かない事をしてしまったのね! 心労から来る目眩だろうか。 後悔から来る罪悪感だろうか。 蒼ざめ、よろめきながら、それでも力強く 「どうせなら、毒のひとつでも仕込んでおけば確実 . . . 本文を読む

「赤ずきんくん」(08)

ここで臨時ニュースを申し上げます。 先程まで、直進していたと思われる赤ずきんくんですが、 イヤなカンジに弧を描き、一度通過した場所に舞い戻って来ていた事が発覚致しました。 有識者会の見解では、この微妙な匙加減は相対性理論を以てしても解き明かせない、 まさに人知を超えた超感覚だとゆう事です。 もっとも、何の役にも立ちませんが。あしからず。 「あっ、、、 やっと周囲の状況に気が付いた赤ずきんくん。 . . . 本文を読む